第一章
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完全にね」
「そうなっているわ」
「足が動かない子だけど」
「そんな子をとても大事にしてくれていて」
「お母さんよ」
「そうだね、それでだけれど」
夫は妻にあらためて話した。
「ハーパーの足のことだけれど」
「動かないけれどね」
「君は対策を考えたそうだね」
「猫用の車椅子があるの」
妻は明るい顔で話した。
「だからね」
「ハーパーにプレゼントするんだね」
「そうするわ、車椅子があれば」
猫用のそれがというのだ。
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