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ソードアート・オンライン〜アインクラッド・アクセル〜
アインクラッド
〜剣の世界〜 2
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俺達は本当に死ぬ。現実の方だって、救助も期待できないような状況だろう」
事実を淡々と述べたでけだが、その再確認によって、彼女の恐怖はとどまるところを知らず募っていく。
「なら俺は、誰かの手による解決を待っているつもりはない。異常な状況ではあるが、この世界に飛び込んだのは俺の意思だ。なら、この責任のごく何割かは俺にもある。だからこそ、自分の責任を他人に取ってもらうなんて事は出来ない」
―――[自身がまいた種は自身で刈る]
元来責任感の強い人物なのだろう。それは、この世界を訪れる前からの彼の信条の一つだった。・・・だが、だからといってそれだけでどうにかなるほど、この世界は甘くはないだろう。勿論そのことはレンヤ自身も理解している。
「・・・とはいえ、今の俺じゃあまりに知識不足だ。だから、出来ればユーリーにも一緒に来てほしいんだ」
「!?」
・・・・・・だからこそそれは、当然の帰結と言えた。
モンスターのステータス、攻略法、クエストの発生条件やその攻略法、はたまた安く質の良い武具屋や道具やの所在など、βテスターである彼女―――ユーリーは、それらの情報を確かに持っていた。危険なルートも知っていれば当然、安全且つ効率の良いルートまで知り尽くしている。
そんな彼女がパーティにいれば、生存率は格段に上がる。戦闘に関しても、一日の長があるユーリーがいるだけでどれほど安定させられるかは計り知れない。
・・・だが。
「・・・・・あたしに・・・・・・死ね・・ってこと・・・・・だよね・・・・・・?」
「な・・いや、それは・・・・・・違うっ」
極論だが、それは間違いなくそういった意味を内包していた。だからこそ、レンヤの否定も力がなかった。
「おなじだよ・・・・・・ここで死ねば・・・・・あたしは・・本当に、死ぬんだよ?」
―――《ソードアート・オンライン》は所謂“デスゲーム”と化した。この世界で自身のヒットポイントがゼロになれば、この世界の肉体は消滅し、現実ではその脳を《ナーヴギア》によって破壊される。
先ほどレンヤが言ったとおり、それは事実であり、それが覆る時は今後おそらく訪れず、この世界を生き抜く為には、何より自身の強化と、この世界のあらゆる知識の吸収が急務といえる。
しかしそれら―――とりわけ“自身の強化”の為には、この街を発ち、フィールドに出現するモンスターを打ち倒して経験値を稼がなくてはならない。武器や防具である程度レベルを底上げすることも可能と言えば可能だが、現状の所持金(この世界では【コル】という単位がついている)ではそれもままならない。ある程度の装備一式と十分な回復アイテムを買ってしまえば、すぐに金は尽きるだろう。そうなれば、自身の更なる強化の為に金と経験値を稼がねばならず、必然フィールドに出なけ
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