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ソードアート・オンライン〜アインクラッド・アクセル〜
アインクラッド
〜剣の世界〜 1
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操作していくと、レンヤ側にもそれと類似した矩形が出現した。
〔 【Yury】からデュエルが申し込まれています 〕
その画面を見たレンヤは一瞬戸惑うが、向かいのデュエル申請者の不敵な笑顔をみて、彼自身も不敵な笑みを浮かべ、迷うことなく『YES』のボタンに触れた。さらに三つの対戦モードの選択を促され、何の迷いもなく【全損決着モード】を選択した。
「・・・さて、“勇者”君直々の訓練だ。胸を借りるつもりで全力でいかせてもらうぞ」
両者の間に六十秒のカウントが現れ、レンヤは一度鞘に納めた剣を抜刀する。左手を鞘に添えた状態での正眼で剣を構えた
「安心していいよ、ちゃんと《はじまりの街》まで迎えに行くから。それに、オレはβテスト中は《両手剣》を使ってたんだ。もしかしたら勝機があるかもしれないよ?」
相対するユーリーも、両手で正眼の構えを取る。
システム上の規定で《両手剣》は《片手剣》半ランク上のスキルとなる。多少《片手剣》を使いこまなくては《両手剣》は使用できない。《片手剣》は基本的に武器重量が軽くいため剣速が早く、盾も装備できるオールラウンドなスキル。対する《両手剣》は剣速が些か遅く、武器重量もあり連撃に向かない。もちろんスキル名が示す通り、盾の装備も不可能だ。しかし、それをもって余りある威力の一撃と武器自体の強固な耐久値が魅力的なスキルだ。・・・とはいえ、少なくとも序盤では極端な能力差はなく、文字通り【両手】・【片手】でしか装備できない。《片手剣》を【両手】で振ったところで威力に明確な変化は現れず、《両手剣》は【片手】では決して振ることが出来ない。無論、《ソードスキル》の内容も変化してしまう。
大した威力アップも期待できず、《ソードスキル》を使おうとも、そのすべては《片手剣》用のものしか発動できない。・・・にもかかわらず、両手で片手剣を構えるユーリーの表情から余裕が消えることはない。
その溢れんばかりの余裕を滲ませている彼の表情を見てレンヤは、一切の油断を切り捨てた。
・・・・・・程なくして、六十秒あったカウントがゼロになった。
§
「くっ・・・!」
大分日が落ち、美しい夕焼けが映える草原。そこで剣を交える二人。レンヤとユーリーのデュエル。その一戦は驚愕するほど長時間に及んでいた。
本来であれば、βテスト出身のユーリーに一日の長があるため、今日が《ソードアート・オンライン》の初ダイブであるレンヤなど簡単に退けることができる。・・・はずなのだが、両者の戦力は拮抗・・・いや、相手の方が些か上にも感じられた。
現在繰り出す事の出来るあらゆる《ソードスキル》を惜しみなく放ち、そこに発生する硬直時間による隙を可能な限り少なくしていっているが、レンヤ相手には効果
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