第十話 アルバイトその四
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「そう言ってるのよ」
「いや、それってね」
咲はその話を聞いて目をじととさせて述べた。
「もうね」
「まさに無駄遣いでしょ」
「覚醒剤とか刺青に使ったのでしょ」
「すぐにわかるわね」
「他には遊んで」
「他の人と遊んでもね」
その時もというのだ。
「お金は自分が払うとかね」
「そう言ってたの」
「それでもうお金を散財して」
そうしてというのだ。
「今ね」
「そう言ってるのね」
「そうなの」
「まさにそれが無駄遣いね」
咲はじと目のまま答えた。
「人間そうはなりたくないわ」
「これは極端だけれどね」
「無駄遣いがどれだけ駄目か」
「わかるでしょ」
「ええ、いいサンプルだから」
反面教師としてというのだ。
「本当にね」
「だからね」
「もうよね」
「お金を沢山手に入れても」
「無駄遣いはしないことね」
「そうよ」
絶対にというのだ。
「そのことも気をつけてね」
「そうするわね」
咲は母に確かな声で頷いた。
「ゲームセンターで散財とか」
「しないでね」
「そうしていくわね」
「そうしてね」
「ええ、お金も大事にして」
そのうえでとだ、咲はあらためて述べた。
「それでね」
「働いていけよ」
「そうして経験を積みなさい」
「絶対にお前の糧になるからな」
「将来いいことにつながるわ」
「そうよね。それに渋谷だから」
咲は笑って働く場所のことも話した。
「何かと楽しめそうね。無駄遣いはしなくても」
「それはそうだな」
「あそこは東京でも特に賑やかな場所だし」
「いたらそれだけでな」
「若い子は尚更楽しめるわね」
「そうよね。休日仕事が終わって」
そうしてというのだ。
「遊ぶのもいいわね」
「そうだな」
「それもいいわね」
「カラオケとか行ってね」
その遊ぶ場所の話もした。
「ゲームセンターとか本屋さんとか」
「買いものとかな」
「楽しめそうね」
「食べたりね」
咲はこちらの話もした。
「出来そうね」
「渋谷だからな」
「若い人の場所だしね」
「お父さんも昔はよく行った」
「お母さんもよ」
両親も過去はだった。
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