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イベリス
第十話 アルバイトその一

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               第十話  アルバイト
 咲のアルバイトの採用が決まった、速水は自分の携帯から咲に話した。
「今届きました」
「アルバイトのですね」
「はい、そして貴女の採用もです」
「そうですか。それじゃあ」
「明日から来られますか」
「はい、明日学校が終わったら」
 それならとだ、咲は速水に答えた。
「すぐにです」
「こちらに来てくれますね」
「そうさせてもらいます」
 是非にとだ、咲はまた答えた。
「渋谷まで行かせてもらいます」
「場所はわかっていますね」
 詳しい住所はとだ、速水は咲に問うた。
「そちらも」
「はい、サイトで調べさせてもらいました」
「そうですか、ですが住所を知ることと」
 頭でそうすることと、というのだ。
「実際に行ってみることとは違います」
「そうなんですか」
「ですから」
 それでとだ、速水はさらに話した。
「時間は余裕を以てです」
「行くことですか」
「そうされて下さい」
「わかりました」
 咲は速水の言葉に頷いた。
「そうさせてもらいます」
「それでは明日から」
「行かせて頂きます」
 是非にとだ、速水は答えた。
「そうさせてもらいます」
「わかりました。では明日から」
「宜しくお願いします」
「それとですが」
 速水は電話の向こうで頷いた咲にさらに話した。
「ご自身の安全には気を付けて下さい」
「それお母さんにも言われました」
 咲はすぐに答えた。
「高校生になったからって」
「何かとですね」
「中学校まではお家の近くを行き来するだけでしたが」
 それで済んだがというのだ。
「高校になって遠くにも行って夜歩くこともあるので」
「だからですね」
「警棒とかスタンガンも」
 母からというのだ。
「貰いました」
「それはいいことです、用心に越したことはありません」
「だからですか」
「警棒もスタンガンも常に持っておいて下さい」
「自分を守る為に」
「そうです、幸い日本は銃を持っている人は少なく」 
 そしてとだ、速水はさらに話した。
「刃物もです」
「ナイフは持っている人もいますね」
「そうそう持っていられません」
「銃刀法があるので」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「刃物もあまりです」
「日本ではですね」
「外で出す人もいないです」
「法律がしっかりしていて」
「警察も頑張ってくれていますから」
「治安がいいですね」
「はい、ですが」
 速水は咲に言った。
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