第四百六十五話 キール大会戦その五
[8]前話 [2]次話
「だから」
「それわかるよ、バルクホルンだって無理するし」
エーリッヒは彼女の話をした。
「やっぱり気になるよね」
「どうしてもね」
「長い戦いになってるし」
「休みながら戦っていって欲しいわ」
「全くだね」
「それ言うとダイもなんだよな」
ポップは彼のことを思った。
「しっかり寝て欲しいぜ」
「ダイ君もそうよね」
繭良が応えた。
「結構以上にね」
「無茶するからな」
「ずっと戦うし」
「無理もするからな」
だからだというのだ。
「寝る時は寝て欲しいぜ」
「そうよね」
「ああ、無茶はしないで欲しいからな」
「そう言う君もかなり無茶してるよ」
エーリッヒはダイが無茶と言うポップにこう返した。
「ちょっと見てもね」
「俺もか?」
「君ここぞって時はいつも派手な魔法使うよね」
「使わないと駄目な時はな」
「そう、それがね」
「無茶か」
「皆が困るからって言って」
そしてというのだ。
「全力でやるよね」
「何かそうしないとな」
さもないと、とだ。ポップはエーリッヒに答えた。
「さもないとな」
「いてもたってもいられないんだね」
「ああ」
事実そうだというのだ。
「だからな」
「君も無茶するんだね」
「ダイ程じゃないけれどな」
「いや、君の無茶ダイ君に負けてないよ」
「同じ位だと思うわ」
エーリッヒだけでなく繭良も言ってきた。
「見ていたらね」
「全力で駆けつけてとびきりの魔法だからね」
「そういう見ていたら」
「君も撒けてないよ」
「そうか?流石にダイ程じゃないだろ」
「そうじゃないよ」
「皆そう思うわよ」
二人でポップに言う。
「だからあんたもよ」
「注意してね」
「無茶にはか、そんなものか?」
ポップは自覚がないままどうかという顔で述べた。
「俺も」
「そう思うからね」
「気をつけていきましょう」
「それじゃあな」
こうした話をしてポップは休んだ、だが起きる時間になるとだ。
彼はすぐに行ってくれと言われた場所に駆けつけていきなりイオナズンを放った、そうして仲間達のピンチを救った。
戦いは続いていた、その中で。
ターニャは空から銃撃を行いつつ言った。
「敵の中央に攻撃を仕掛けたいが」
「中央にですか」
「空から攻撃を仕掛けていいか」
地上にいるベルに問うた。
「今からな」
「あの、でしたら」
ベルはターニャの言葉を聞いて返した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ