第二章
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「お前達もそうして欲しいか」
「ミャア」
「ナア」
「ニャア」
「ニャン」
「ナアン」
「ミャオン」
「ミャウン」
「ウニャア」
子猫達もそれぞれ鳴いた、彼等もそうして欲しいという風な感じだった。社員達はその声を聞いて言った。
「そうして欲しいみたいですね」
「じゃあそうさせてもらいます」
「私達が引き取っても」
「宜しく頼むぞ」
こう言ってだった。
李は子猫達がそれぞれ成長すると社員で飼えて志願者でこれはという者に子猫達をそれぞれ預けボバを自宅に迎え入れた。そして母子を定期的に会わせて幸せに過ごさせた。
李はビジネスでアメリカに行く時もある、ワシントン州に提携している会社がありその会社の社長ワン=ウェンリー、眠そうな顔で癖のある黒髪と黒い目の三十代のアジア系の男性の中肉中背のとビジネスの話をして。
その後でだ、猫の話をするとそこの社長に自宅に案内されて猫達を紹介された。
黒とダークグレーの虎模様の大きな猫にだった。
黒、白、黒と白、キジ、サビのそれぞれの色で社長は李に話した。
「母猫はバーディーといいまして」
「ニャア」
猫達の中で一番大きな黒とダークグレーの猫がここで鳴いた。
「デュラン湖の傍の納屋の中にいまして」
「それで、ですか」
「動物レスキューの人に保護されまして」
そうしてというのだ。
「私が里親に迎えたのですが」
「妊娠していてですか」
「はい」
「この子達が生まれたんですね」
「そうです」
今度は子猫達を見て李に話した。
「ダヴ、フィンチ、ロビン、ホーク、レイヴンといいます」
「ニャア〜〜〜」
「ミャア〜〜〜」
「ウニャ〜〜〜」
「ニャンニャン」
「ミャウン」
「皆有り難いことにすくすくと育っています」
こう李に話した。
「この通り」
「皆貴方の家族ですね」
「そうです、貴方の会社と同じですね」
「妊娠している猫を助けて子猫達を助ける」
「何かそれだけで」
「ええ、幸せを得た気持ちになれますね」
「全くです、猫はいるだけでいいですね」
ワンは猫達を撫でながら李にこうも言った。
「和んで幸せな気持ちになれます」
「全くですね、ですからこれからも」
「一緒にいますね」
「そうしていきます」
「私もです、国は違いますが」
「それでもですね」
「お互い猫を大事にしていきましょう」
笑顔での言葉だった。
「そうしていきましょう」
「そうですね、それでは」
「ええ、またビジネスと猫のお話をしていきましょう」
「そうしましょう」
二人で笑顔で話した、そして李は中国に帰ってからボバと彼女の子供達を会わせて猫達が嬉しそうに遊ぶのを見てまた笑顔になった。それはまさに猫好きの笑顔だった。
猫も母は強し
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