第二章
[8]前話
手続きに入った、それは業者の言う通りに複雑で。
時間がかかった、しかもその途中で。
任務で戦場に出て負傷して入院してしまった、幸い命は無事で完治する傷だったがそれでもフレッドのことが心配で。
退院してすぐにだ、彼は業者のところに行って聞いた。
「フレッド、あの子は」
「はい、私達の方で世話していました」
「そうですか」
「いい子ですね」
業者はグロッシーに笑顔で言った。
「明るくて大人しくて」
「そうですよね」
「それでご飯をあげて散歩もさせていましたので」
ちゃんと世話をしていたからだというのだ。
「健康です」
「そうですか、それじゃあ」
「手続きの再会ですね」
「戦場にいて入院している間ずっとです」
グロッシーは真剣な顔で述べた。
「フレッドのことを考えていました」
「そうだったんですね」
「ですから今から」
「はい、手続きをはじめましょう」
業者は笑顔で応えた、そうしてだった。
フレッドは手続きの後アメリカのグロッシーの両親のところに送られた。そうしてだった。
グロッシーはアメリカに戻ると海兵隊を除隊して大学に入りグロッシーとの生活に入り共に旅行に出たりして。
彼との出会いそして共に暮らしていることを話した、その結果。
そしてだ、友人にフレッドと一緒にいつつ話した。
「運命だったんだよ」
「君がその子と会ったことはだね」
「そうだよ、アフガンで出会って」
自分の傍に座っているフレッドを見つつ話した。
「今一緒にいるということが」
「神が会わせてくれた」
「そう思っているよ、俺は一番の親友を得たんだ」
「海兵隊に入ってアフガンに行って」
「そうなったんだ、だから」
グロッシーはさらに言った。
「海兵隊に入ってアフガンに行ってね」
「よかったんだね」
「合衆国の為に行った」
戦場にというのだ。
「そのことに誇りを持っているし」
「グロッシーにも出会えて」
「そして今も一緒にいる」
「だからよかったんだね」
「うん、そしてこれからも」
「彼とだね」
「一緒にいるよ、フレッドこれからも宜しくな」
「ワンッ」
座っているフレッドは尻尾を振って応えた、グロッシーはその彼を見てまた笑顔になった。そうしてこれからも一緒にいると友人に話した。満面の笑顔で。
戦場での友との出会い 完
2021・6・22
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