第4話 魔法訓練
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私もいつか魔導師になったとしたら、クォヴにぃの隣にいられるんやろうか。
今の車椅子の世話になっている現状では、期待よりも不安が先行してしまう。
・・・いや、きっと同じ空を飛んでみせる。
・・・?
急に戦闘音が止んだので空を見上げると、2人が戦闘訓練を終え空から降りてくる所だった。
「クォヴにぃ、お疲れ様。はいタオル。」
「ああ。」
「はい、なのはちゃんも。」
「あ、ありがとう・・・」
2人に持っていたタオルを渡す。特に汗をかいている訳ではなかったが、2人はバリアジャケットを解除して受け取ってくれた。
それにしても、なのはちゃんは凄く消耗しているみたいだ。
傍目から見ていても足取りが危ういのが分かる。
「大丈夫か?なのは?」
当然、クォヴにぃにもそれは分かっていた。
「ちょ、ちょっと疲れただけ・・・にゃはははは・・・」
ちょっとどころじゃないみたいやな・・・(汗)
「あ・・・」
言ってるそばからフラついて倒れそうになる。
すかさずクォヴにぃに抱き上げられている。
お姫様抱っこで・・・
「にゃ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
さすがになのはちゃんもあの格好は恥ずかしいらしい。
けど今はそれよりも、あそこは私だけの場所なのに!!
私の闘争心に火がついた瞬間やった!
・・・なのはちゃんはライバルや!!
なのはちゃんも私の気配に気がついたのか、私の顔を見て顔を赤らめながらもクォヴにぃに抱きつく力を強めた。
っ!?
私はなのはちゃんに鋭い視線を向ける。
なのはちゃんも同じように鋭い視線を向けてくる。
バチバチと火花が見えた気がした。
なのはちゃんは大切な友達やけどクォヴにぃの隣だけは譲れへん!!
しばらく睨み合っていたが、クォヴにぃが移動し始めたために中断した。
「どこに行くんや?クォヴにぃ?」
「・・もうあたりも暗い。なのはを送っていく。」
確かに時計はもう6時を回っている。
小学生が1人で帰るには物騒かもしれない。
私らはとにかくなのはちゃんの家まで送っていくことにした。
なのはちゃんをお姫様抱っこにしたままで・・
「にゃ〜〜〜〜〜〜〜!!降ろして〜〜〜〜!!」
おまけ
はやてとなのはが睨み合っていた時、クォヴレーとイングラムは2人の背後に腹を軽快に叩く狸と
赤っ鼻に髭を生やした某アラブ風太っちょ大魔王(何故か目の部分に黒い横線が入っている)の姿が見えた気がした。
《「・・・・・・・・・・・(汗)」》
今まで強大な敵と相対したときよりも、別の意味で消耗している二人であった。
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