第4話 魔法訓練
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クォヴレー兄さんは少し間をとった後、腰の銃らしきものを引き抜くと、連射してきた。
「し、シールド!」
迫りくる砲弾を間一髪シールドで防御し・・
!?
お、重い!!
何とか防ぎきったものの、弾丸の威力に押されクォヴレー兄さんから大分離されてしまった。
「ガン・スレイヴ、リフトオフ!」
《ターゲットロック。》
「行け!!」
計6基のガン・スレイヴが縦横無尽に展開し迫ってくる。
にゃ〜〜!目で追いきれないよ〜!!
ガガガガガ!!
今はとにかく防御に専念して、チャンスが来るのを待つ。全力でディバインバスターを放てばあのシールドも破れるはず!
「なのは。」
クォヴレー兄さんがガンスレイヴに攻撃を続けさせながら、私に話し掛けてきた。
「己が特性を理解し、相手の隙を伺う事は戦略としては一つの手だ。しかし、相手の攻撃に隙がなければどうする?このままではジリ貧だぞ?」
!?
攻撃の威力が増した!?
「う、う〜〜〜〜〜〜!」
パリィィィィィィィン!!
シールドが!?
「っ!」
私は直ぐに来るだろう衝撃を想像し、思わず目をつぶってしまった。
・・・・?
何時までも衝撃が来ないので、私は恐る恐る目を開けた。
すると、目の前に銃の柄の部分を突き付けたクォヴレー兄さんの姿が目に入った。
「チェックメイトだ。」
「・・・負けちゃった〜」
何にも出来なかった。
悔しいなー・・・
「・・・勝つつもりだったのか?」
「・・うん、やるからには勝ちたいと思った。」
クォヴレー兄さんの表情が少し驚きに染まり、やがて苦笑に変わる。
「なのはは良くやっている。魔法を知って数日で此処まで出来るのは、なのはの努力が結実しているからだ。」
クォヴレー兄さんが頭を撫でてくれる。
《それに『悔しい』と思う事は、成長するには必要不可欠なファクターだ。》
・・・これは慰めてくれてるのかな?
私は先程より気分が晴れているのを感じた。
「・・・続きをやるか?」
「うん!」
私達は再び赤くなりつつある空に舞い上がった。
(はやてサイド)
私の見ている上空でクォヴにぃとなのはちゃんの2人が魔法の打ち合いを続けている。
私には地上から見てることしか出来へんけど、離れて見てるからこそクォヴにぃがメチャクチャ強いことがよく分かる。
なのはちゃんに対しても容赦ない様に見えて、ちゃんと加減できる間合いを取っているし、何より全部寸止めしているのが分かるのだ。
・・・・私、なのはちゃんに嫉妬しとる。
クォヴにぃと同じ空を飛べるなのはちゃんが羨ましいんや・・・
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