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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード　〜歌と魔法が起こす奇跡〜

G編
第85話：果たせなかった言葉
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る。
　その氷すら一瞬で溶かし、響の身体は水で包まれ次の瞬間ギアは解除されその場に倒れ込んだ。

　倒れた響の姿に、未来が駆け寄る。

「響、響ぃぃっ！？」
「おい、しっかりしろ！」

　未来とクリス、透が倒れた響の事を心配している。

　その一方で、颯人の方には奏と遅れてバイクでやって来た翼が駆け寄った。

「ったく、一体何がどうなってんだよ？」
「いきなり立花がシンフォギアを纏って、何事かと来てみたら――」
「まぁ、色々とあってな…………クソ」

　颯人は己を悔いた。弦十郎から頼まれた、響を戦わせないと言う事を果たせず彼女に無茶をさせた。
　それだけでなく、折角のチャンスであったウェル博士たちも響の為とは言え逃してしまった。

「――――情けねぇ」

　倒れた響と彼女に声を掛ける未来たちの姿、そして跡形も無く居なくなったウェル博士一行に、颯人は1人自嘲の言葉を口にした。
　それを奏が隣で何とも言えない様子で見つめていた。

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