第九話 部活も入ってその十三
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「世の中にはね」
「そうした親もですね」
「いてね」
「大変な思いをしている子供もいますね」
「人もね。まあ動物を平気で虐待したり捨てる様だとね」
「人間にもですか」
「そうするよ、自分達の実の子供でも」
血のつながりはあってもというのだ。
「そうするよ、それが毒親でね」
「毒親を持っている人もですね」
「いるよ」
「そうなんですね」
「けれど小山さんは違うね」
「お父さんもお母さんもそんな人達じゃないです」
これまた自分のことなのではっきりと言えた。
「間違っても」
「うん、だったらそのことはね」
「とてもいいことですね」
「凄くね、だからそのことには感謝しないとね」
「駄目ですね」
「本当にね」
こう言うのだった。そして先輩がそこでまた言ってきた。
「それだけで随分と違うわよ」
「親戚におかしな人がいなくて」
「それでいい親御さん達ならね」
「お父さんもお母さんもそうなら」
「幸福の原点かしらね」
「そうなんですね」
「やっぱり健康であって周りがいい人達なら」
それならというのだ。
「それだけでかなり幸せよ」
「そうですか」
「今私が話した人達近くにいて欲しくないでしょ」
「絶対に」
間違ってもとだ、咲はきっぱりと答えた。
「いたくないです」
「そうよね、私だって同じよ」
「そうですよね」
「これ私の知り合いの人の親戚だけれどね」
「その知り合いの人も大変ですね」
「三人共いて」
今話した咲が言う最低な親戚達は全員だった。
「三人共流石に今は全員親戚全員から縁切られたけれど」
「あんまりにも酷くて」
「それでね」
その為にというのだ。
「そうなったけれど」
「それでもですか」
「いるだけでね」
「周りは迷惑しますね」
「だってそんな人達は本当にね」
「迷惑しかですね」
「周りにかけないから」
だからだというのだ。
「いるだけでよ」
「皆が困るから」
咲も言った、咲自身は心当たりのあることではないが話を聞いてそうしたものかと思いながら応えた。
「だからですね」
「いるだけでね」
「嫌ですか」
「早く死んでくれとか」
その様にというのだ。
「思う位によ」
「嫌ですか」
「そうした人達はね」
「早く死んで欲しいとか」
「心からね」
まさにとだ、先輩は咲に返した。
「思うみたいよ、そして死んだり行方不明になったら」
「嬉しいんですね」
「幸いどの人もそうなったらしいわ」
「それはいいことでしょうか」
「その人はよかったって言ってるわ」
実際にというのだ。
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