第三百五十六話
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第三百五十六話 雑誌を見ても
カーミラは夕食の後二時間程散策をしてから家に帰った、そうして次は読書を楽しむことにしてだった。
日本の漫画雑誌から読むことにしたがまずはグラビアアイドルの水着グラビアからはじまっていた。
そのグラビアを見て使い魔達に話した。
「グラビアの娘達もスタイルがよくてね」
「可愛いですね」
「その娘はそうですね」
「お肌も奇麗で」
「いい感じですね」
「今の写真は修正もされるけれど」
カーミラもこのことは知っている。
「それでも可愛いわ」
「スタイルがよくて」
「水着姿も似合っていますね」
「いい感じです」
「けれどね」
それでもとだ、カーミラは冷めた声でこうも言った。
「色気はどうかしら」
「スタイルはいいですが」
「そして男の子ならぐっときます」
「ですが大人の女性の色気ですね」
「それはですね」
「どうもね」
それはというのだ。
「ないわね」
「左様ですね」
「言われてみますと」
「それは感じないですね」
「どうにも」
「そう、そこがね」
どうしてもというのだ。
「私は思うのよ」
「最近色気のある人にはですね」
「お会いしていない」
「そしてそれはですか」
「雑誌でもですか」
「可愛い娘、奇麗な娘はいても」
それでもというのだ。
「どうしてもね」
「色気ですか」
「それがある人は少ない」
「どうしても」
「それを思うわ、だからね」
カーミラはさらに話した。
「色気のある娘とね」
「お会いしたいですか」
「今のご主人様は」
「それが私の願いよ」
こう使い魔達に言いつつ今度はライトノベルを読んだ、そしてクラシックの曲がかかる中日本の純文学も読みはじめた。
第三百五十六話 完
2021・4・1
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