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オズのジンジャー将軍
第七幕その五
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「奇麗なコバルトブルーですね」
「そうでしょ」
「はい、この西瓜がですね」
「マンチキンの西瓜なのよ」
「そういうことですね」
「そう、それとね」
 将軍はカルロスに自分も西瓜を食べながらこうも言いました。
「甘さはどうかしら」
「凄く食べやすい甘さです」
「そうなのね」
「西瓜の甘さですね」
「それは何よりよ。最近西瓜作りにも力を入れていて」
 そうしてというのです。
「美味しくなる様に作っているから」
「だからですね」
「美味しいならね」
「将軍も嬉しいですか」
「ええ。それで今のおやつの後は西瓜を収穫するけれど」 
 それでもというのです。
「皆でしましょう」
「わかりました」
 カルロスは笑顔で応えてでした。
 おやつを食べた後は皆で西瓜畑に行ってそのうえで収穫にあたりました、そして実際に収穫にあたっているとです。
 ふとカルロスは畑の横にモグラがお顔を出していることに気付きました、それで思わず皆に言いました。
「あそこにモグラがいるよ」
「あっ、お顔出してるね」
「そうしているね」
「それで私達の方を見ているわね」
「何をしているかって興味あるみたいよ」
 神宝達四人も応えました。
「どうやらね」
「畑仕事を見ていて面白いのかしら」
「それで見ているのかな」
「わざわざお顔を出して」
「あんたどうしたの?」
 ビリーナがモグラのところに来て尋ねました。
「一体」
「あっ、何でもないよ」
 モグラは自分のところに来たビリーナに答えました。
「ただ穴を掘っていたらね」
「そうしていたらなの」
「たまたまここに出ただけで」
「特に何もないのね」
「そうだよ、だから気にしなくていいよ」
「そうなのね」
「うん、それで君は確か」 
 モグラはビリーナを見てこう返しました。
「オズの国の鶏の女王の」
「ビリーナよ」
 ビリーナは胸を張って答えました。
「子沢山孫沢山のね」
「そうだったね」
「あんたも私のこと知ってるのね」
「うん、君はオズの国で有名人だからね」
「誰でも知ってるよ」
 今度はハリネズミが来て言ってきました。
「ここにいる人達のことはね」
「それじゃあ僕達のこともかな」
 カルロスは西瓜を両手に持って運びながらハリネズミに尋ねました。
「そうなのかな」
「うん、君達はオズの国の名誉市民の子達だよね」
「そうだよ」
 その通りだとです、カルロスは答えました。
「僕達はね」
「あんた達も有名人よ」
 ハチドリが来て言ってきました。
「オズの国で知らない人はいない位にね」
「そうだったんだね」
「ええ、そうよ」
 その通りだとです、ハチドリは答えました。
「本当にね」
「とはいっても君達に会ったのは今回がはじめ
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