第四百六十四話 キールでの邂逅その十六
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「俺はそう思う」
「それじゃあ」
「わしも言うことはない」
瀬戸山も言ってきた。
「そのままいけばええ」
「瀬戸山さんもそう言われますか」
「その戦い方でわし等も助けられてきたからのう」
このこともあってというのだ。
「それでやっていったらええ」
「それじゃあ」
「そうだ、私もこのままいく!」
斎子はこう言いつつだった。
葉月の身体中を激しくまさぐりつつ絶叫した。
「女もいいな!これからは男だけでない!」
「あの、飲み過ぎです」
触られている葉月は怒った顔で言い返した。
「落ち着いて下さい」
「落ち着く!?私にそんな選択肢があるか!」
「そんなこと言ってるとまた怖い人が来ますよ」
「私に怖いものはない!・・・・・・あぎゃーーーーっ!!」
「副長、自重してくれるかな」
後ろから迅が来た、そうして斎子の頭にアイアンクローをかけつつ笑顔で言った。
「飲み過ぎは身体に悪いよ」
「頭が、頭がーーーーっ!!」
「このままばきっといけるかな」
「そ、それだけは!」
「言わんこっちゃないです」
葉月は怖い人に遭った斎子も見つつ言った。
「飲み過ぎもよくないです」
「私もそう思うわ」
有子はワイン白のそれを飲みつつ述べた。
「身体にも悪いし」
「酔って暴れる人もいるしね」
「飲み過ぎはね」
「本当に注意しないと」
「そうだよね、まあ程々にしてね」
常盤はビールを飲みながら述べた。
「そうしてだよ」
「はい、そのうえで」
「また明日ですね」
「そうしようね、じゃあ明日また訓練だよ」
常盤はビールを飲み続けていた、そうしながら今はこう言うのだった。決戦を前にした今宵の一時のことだった。
第四百六十四話 完
2021・3・15
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