暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR7其は天秤の狭間で揺れる最後の王〜Rusylion〜
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全方位に所せましとシャマルとルシルの幻がいるから、どれが本物から全然判らない。と、思ってた矢先に幻術が解除されて、シグナム達と同じように魔力球に捕らわれたシャマルと、側に立って魔力球を優しく撫でるルシルを視認。これで残る戦力はわたしとはやてと、ユニゾン中のアインス。ルシルが複製スキルを使えると判った今、絶対に勝てるっていう確証は消えた。

『イリス。現着したよ。どうすればいい?』

『おお! 良いところに! 保管室前まで来て。そこで今、わたしの創世結界内でルシルとアイリと交戦中なの』

『交戦・・・。ルシルさんの真実という映像、約束通り私ひとりで観させてもらったけれど・・・。ルシルさんとオーディン様が同一人物どころか、界律の守護神だとか、何万年も生きているとか、すぐには信じられないことばかりの情報と量に未だに混乱している。・・・だけど、ルシルさんとのお別れが近いのは事実だから・・・』

『うん。今はそれでいいよ。でね、今ちょっと苦戦していて。だからさ・・・――』

思念通話を送ってきたのは、ミーティングホールに居た時にメールを出して、ルシルとのお別れの挨拶を一緒にしようと誘った、わたしとはやてにとって恋のライバルの1人・・・。

『――と、そんな感じでお願いしたいんだけど。いいかな? トリシュ』

トリシュだ。トリシュも母様や他の騎士たちと同様に、“T.C.”メンバーとして召喚された“ヴァルキリー”に魔力を奪われた。だけど、トリシュにはリンカーコアが2つある。自身の魔法用とスキル用だ。スキル用の魔力を自分で使えることを知ってたわたしは、メールでそっちが無事だってことが判って、すぐにトリシュを呼び出した。

『了解』

『トリシュ。準備が出来たらもう1回連絡して。創世結界に招き入れるから』

『・・・ルシルさんを撃つのかぁ。嫌だなぁ・・・』

『れ・ん・ら・く、お願いね!』

思念通話を切ったわたしやはやてに、シャマルを閉じ込める魔力球をポンッと押してシグナム達を閉じ込める魔力球の側へ移動させたルシルは「さぁ、次はどっちがいい?」って、わたしとはやてに向かって両手を伸ばした。わたしは警戒したんだけど、はやては両手で自分の体を抱いて、「ルシル君のエッチ」って一言。

「へ?」

「だって、ルシル君。ヴィータとシグナムのおっぱい触った」

「んな・・・!」

「あー! そうだよ、マイスター! リンカーコアに近い場所だからって乳房に触る必要ないじゃん! 背中だっていいし、胸骨柄の辺りでもいいし!」

「そう言えばそうじゃん! ルシルのエッチー! へんたーい!」

『変態。どうせシャマルの胸も揉みしだいたのだろ?』

「揉んでいない! ええい! どこに触れようと、魔力を吸収できれば私には関係な
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