暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR7其は天秤の狭間で揺れる最後の王〜Rusylion〜
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に満ちた叫び声を上げた。

「アカン! ルシル君の追撃が来る!」

魔法陣下に居るわたし達の周囲に複数の魔力反応が出現。どの魔法が来るのか判らないけど、逃げ道を間違えたら全滅する可能性がある。

「みん――」

「シグナムとヴィータは横、シャマルとザフィーラは下、わたしとシャルちゃんは上、三方へ退避! シャルちゃん、絶対切断いけるか!?」

「も、もちろん!」

――宝竜の抱擁(コード・ファフニール)――

いろんな属性の龍が雄叫びを上げながら出現して、わたし達を包囲するように周囲を旋回し始めた。シグナム達の退避ルートが潰されたことを示す。残るは下か、アイリが蓋する上か。とにかく、わたしは絶対切断スキルを解放して、“キルシュブリューテ”の刀身に効果を乗せる。

「はやてさ。自分の適性ポジションを忘れた?」

「アイリ・・・!」

「後衛は後衛らしく、下がっていた方が良かったと思うんだよね。だから、こんな一網打尽みたくされちゃうんだよ」

アイリが呆れた口調でそう言うと、わたし達を隔てる魔法陣が発光し始めた。シグナムとヴィータがはやてを自分たちの背後に追いやり、はやての目の前にシャマル、シグナムとヴィータの前にザフィーラが。で、わたしがさらに前に立つ。

「絶刃――」

「アドヴェント・ラヴィーネ!」

魔法陣下面からドッと膨大な量の雪――雪崩が降ってきた。背後に居るはやて達を護るため、“キルシュブリューテ”による乱撃、「斬舞無尽閃!」で、前方の雪崩を斬りとばしていく。

『シャルちゃん。私が魔法陣を壊すから、もうちょい耐えて』

『問題ないけど、ルシルの攻撃にも警戒しておいて。周囲を包囲してる龍が仕掛けてくる可能性が――』

『複数の魔力反応が急速接近! ルシル君のファフニールです!』

『一網打尽ってそっちかよ!』

『アギト! 薙ぎ払うぞ!』

『お、おう! 間違えて神秘カートリッジ使うなよ!』

『判っている!』

――火龍一閃――

『防御は私とザフィーラでするわ!』

なおも続く雪崩攻撃でわたしの背後で行われるシグナム達の迎撃。さらに「来よ、白銀の風、天よりそそぐ矢羽となれ」っていう詠唱が聞こえて、強大な魔力がはやてから発せられた。そして、多弾砲撃「フレースヴェルグ!」は空に向かって放たれて、雪崩を貫いてく。その効果はあったようで、砲撃は蓋に穴を空けて、雪崩の落ちない個所を増やし始めた。

「さすがだね。八神家とシャルを相手じゃ、快勝とはいかないよね。ねえ。なんで、マイスターを大人しく素通りさせてくれなかったの?」

雪崩がピタッと止むと同時、蓋も完全に消失した。雪崩の真っ白から、わたしの創世結界の景色に戻ってきた。アイリは雪崩発動時から変わら
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