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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR7其は天秤の狭間で揺れる最後の王〜Rusylion〜
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ない!」
――シュヴァルツェ・ヴィルクング――
アインスの打撃強化・効果破壊が付加された拳を受けることなく回避したルシルは、「かもしれない。だが、それは私の我儘だ」と言い放った。
『(ルシル様・・・?)だ、大丈夫! 創世結界の詠唱はもう終えているし、何よりわたし達は負けない!』
エルフテの結界に玩ばれながらも頑張って詠唱を済ませ、発動するのを耐えてきた。魔力も術式も今か今かと暴れ出しそうだし、そろそろ気持ちよく発動したい。
『創世結界・・・!? な、なるほど!』
『(ルシルもアイリもシグナム達の迎撃に入ったし、タイミングは今しかない)っと、その前に。セラティナ。エルフテ知らない? 近くに居るはずなんだけど』
『・・・・・・ただいまっと。あ、うん。実は・・・――』
セラティナと組ませてたはずのクララが居ない理由は判った。本局のどっかでクララはエルフテと戦ってるんだろう。幻術がいきなり解除された理由も、罠じゃなくて結界から遠くに飛ばされたから、だ。クララはいい仕事をしてくれたよ。
『なるほど。了解だよ。はやて達も聞いてたね? セラティナが結界を解除すると、ルシルとアイリが本来の強さを取り戻す。けど、すぐにわたしの創世結界でまた弱体化させる。その僅かな隙で全滅させられないよう注意!』
はやてとリインとアギトを除くシグナム達から『了解!』を受け、セラティナとタイミングを計って、『今!』と結界の切り替えを行った。セラティナの結界が消えると同時、ルシルとアイリから発せられてた魔力と神秘がグンッと高まった。
「
剣神の星天城
(
ヘルシャー・シュロス
)
!」
創世結界を発動。本部ビルが桜の花弁が舞う広大な闘技場へと変化する。味方を強化し、敵を弱化させる効果を持つ結界で、ルシルとアイリの魔力も神秘が再び低下したことを確認できた。暴発しそうだった創世結界も無事に展開できたし、わたしもようやく参戦できる。
――
舞い降るは汝の無矛
(
コード・パディエル
)
――
無属性の魔力槍が100本近く展開されて、ルシルの「ジャッジメント!」の号令に下にわたし達全員に向かって射出された。
――真紅の両翼――
屋内戦闘用に刀身を短くしてた“キルシュブリューテ”を、本来のわたしの身長に合わせた長さに戻しつつ、背中から魔力翼を一対と展開。攻撃を中断してはやての側に馳せ参じたアインスに護られてる『はやて』に思念通話を繋げる。
『シャルちゃん・・・』
『辛かったら戦わなくてもいいんだよ? はやてがこの場に居るだけでルシルに十分な精神ダメージを与えられそうだし・・・』
シグナム達との交戦の最中でも、こちらを警戒してチラチラと視線を向けてきてるルシル。はやての一撃一撃が重いから、一発形勢逆転っていう可能
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