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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR7其は天秤の狭間で揺れる最後の王〜Rusylion〜
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――コード・アンピエル・ツヴァイフォルム――

アイリの背後に大きな樹枝六花――雪の結晶のようなものが展開された。しかもアイリから神秘を含んだ魔力を感じる。アイリは魔術師化できないはずだったのに・・・。ううん、そんなことより『セラティナ! 結界を解除して少し休んで!』って、シグナムとヴィータとザフィーラがルシル達に突っ込んで行くのを見ながら思念通話を繋げた。

「なあ、ルシル! お前、オーディン本人なんだよな!?」

――ラケーテンシュラーク――

「ディアーチェ達から聞いているのだろう? それが真実だ、今さら私から語ることはない」

「アイリはずっと前から知ってたけどね〜!」

『アイリ、てめぇ・・・!』

――コード・シャルギエル――

ヴィータの突撃からの強打を、アイリは生成した氷槍で受けてルシルを護り・・・

「お前がオーディンの記憶を持っていると知ったとき、実はあなたがオーディン本人だと知ったとき、そこには嬉しさがあった。初めて我々を人として、戦友として、家族として迎え入れてくれた恩人と、再び会うことが出来たからだ。だからこそ、今こうして敵対していることが悲しい・・・」

「ならば退け、シグナム!」

――集い纏え汝の閃光槍(コード・ポースゼルエル)――

――紫電一閃――

「そうはいかん。今の私は局員であり、家族がこれ以上道を踏み外す真似を見過ごせん」

シグナムの“レヴァンティン”とルシルが“エヴェストルム”が何度も激突して、炎や魔力を周囲に散らす。というか、アイリが知らぬ間にヴィータと真っ向から殴り合えるほどの近接能力を手に入れてることにも驚きがあるんだけど・・・。

『ダメです。ルシル様とアイリを逃がさないためだけではなく弱体化させている結界でもあるので、解除すれば元の強さに戻り、逃げられる可能性が!』

「家族への愛と局員としての正義を天秤にかけ、選んだのは後者か!」

――闇よ誘え汝の宵手(コード・カムエル)――

「その家族を先に切り捨てたのは誰だ!」

――鋼の軛――

「切り捨てる前に、相談は出来たはずよ!」

――戒めの糸――

「相談したところで私の真実など、誰が信じるものか!」

ザフィーラの拘束杭と、シャマルの魔術じゃない魔力ワイヤーによるバインドが、ルシルとアイリを襲う。ルシルは影の触手でシグナム達の猛攻を捌き、適度な距離が開いたところで、空いてる右手を手団扇として振り払って、「シルフィード!」って爆風を放った。一足飛びからの居合抜き体勢に入ってたシグナムは、避けることが出来ずに吹っ飛んだ。

「ならば、私に緘口の呪縛を施さなければ良かったのではないのか! エインヘリヤルの私からも皆に伝えれば、受け入れてもらえたかもしれ
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