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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR7其は天秤の狭間で揺れる最後の王〜Rusylion〜
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†††Sideイリス†††

「あのくそ猫! 見つけたらヒゲを引っこ抜く!」

「あんまり酷いことしたらアカンよ?」

アインスの対結界用結界のおかげで、幻術特化の融合騎エルフテの幻術結界は攻略できてたんだけど、解除したら解除したですぐに別の幻術結界が展開されるっていう面倒くさい状況に陥ってた。だけど・・・。

「急に結界が解除されたのよね。罠かしら?」

「アインスの結界に勝てねぇって踏んで諦めたんじゃね?」

「だといいのだがな」

シャマルの言うようにエルフテの幻術結界が突然ピタッとやんだ。ヴィータの説であれば嬉しいけど、シグナムとシャマルの懸念もまた理解できる。本当に突然だったからね。でも、それで足を止められるほどの余裕はわたし達にはなく、疑いを持ちながらひたすら前へ進むのみ。

「あ、アレって、セラティナの結界やね!」

目の前には桃色の魔力の壁があった。アギトがソレを見て『通れんのか?』って心配したけど、アインスが「セラティナは私たちを待っているから問題ない」って足を止めずに突っ込む。もちろん言われるまでもないってわたし達も結界の外壁に突っ込み、そのまま結界内へ侵入した。

「ホンット邪魔!」

――氷結の軛――

「アイリ、先行しすぎるな! カウンターが来るぞ!」

――風霊よ密かに爆ぜよ(ドロフォボム)――

「ぅくぅぅ・・・!」

保管室前の広い通路で、「ルシル君! アイリ!」が、「セラティナ!」とガチバトルしていた。はやてに名前を呼ばれたルシル(格好は界律の守護神の聖衣、ステアと偽ってた頃に着てたやつだ)とアイリがこっちに向いた。

「はやて! それにみんなも・・・!」

「・・・やはり、お前たちも私を邪魔しに来たのだな」

ルシルの口調が神器王だった頃のものに変わっていた。きっと意図的に戻してるんだろう。わたし達との決別の意味を込めて。そんなルシルやアイリの奥には、息も絶え絶えでへたり込みそうになってる「セラティナ!?」の姿が。

「何をしたの・・・!?」

「勝手に魔力を消費しすぎてフラついているに過ぎない。いわば自滅だ。私の所為にしてもらっては困るな」

「まぁ、マイスターとアイリを相手にして、ここまで保ったのはすごいと思うよ?」

「ルシル君、アイリ・・・」

「はやて・・・。・・・私はもう堕ちるところまで堕ちる覚悟だ。だから、邪魔をしないでもらおうか!!」

VS・―・―・―・―・―・―・・―・
其はアンスールが神器王ルシリオン
・―・―・―・―・―・―・・―・VS

――瞬神の飛翔(コード・ヘルモーズ)――

「はやて、アインス、ヴィータ、シグナム、シャマル、ザフィーラ、アギトお姉ちゃん、リイン。ごめんね?」


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