第2節「新しい生活」
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ンデント」
「絶望も希望も」
「抱いて」
「「足掻け命尽きるまで──♪」」
テムズ川を跨いで建設されたドーム状のステージ。
窪んだ観客席の中心にあるステージには水が張られ、2人は裸足で舞い踊る。
曲に合わせて開放されたスクリーン付きドームの壁から差し込む夕陽に照らされ、逆光の中に佇む世界に轟く歌姫達。
沈む夕陽とロンドン橋。そして翼とマリアが初めてデュエットしたあのライブと対象に、二人を囲うように上がる噴水は、虹彩により光の橋を形作る。
足首まで浸かりながら飛沫を上げ、水上を滑るように躍動。
それはまるで、水の女神が舞い降りたかの如く麗しさ。
「せめて歌おう」
『I Love You!!』
「世界が酷い地獄だとしても」
当然、観客たちの息もピッタリで、何も示し合わさずともコールの声が響き渡る。
水と光を利用した演出の数々が、観客達を魅了していき、そして興奮が最高潮に高まるサビの直前、全ての音が止まり──
「「Stardust!!」」
一瞬の静寂。そして、天井を彩り煌めく星天から、降り注ぐ無数の流星雨。
夕陽が照らすサンセットステージから一転。
星灯りのライトステージへと変わるドーム内に、水面を滑る歌姫達の軌跡が、無限の円環を形作る。
「「そして奇跡は待つモノじゃなくて その手で創るものと……」」
『吠・え・ろ!!』
更にはワイヤーアクションにより、宙を舞う歌姫達。
一瞬でワイヤーを衣装に掛け、素早く、かつ滑らかにパフォーマンスへと移らなければならない早業を、二人は難なくこなして魅せた。
シンフォギア装者としての戦いで鍛えた体幹で、宙での動きもピッタリだ。
飛び回る彼女たちの動きに合わせた噴水が、その軌跡を星屑の瞬きとして輝く。
衣装の腰からたなびくレースも星々の光を受け、まるで星空をドレスに纏っているような美しさを放つ。
「「流した過去の苦みをレクイエムにして──」」
ワイヤーを外すと宙返りしながら華麗に着地。
緻密な計算の元に成立した演出により、ちょうど夜の帳が降りたロンドン橋を背に並び立つ。
「輝けFuture world」
「信じ照らせ」
「「星天ギャラクシィクロス──♪」」
最後に、曲名が示す通り腕を交差させる二人。
その頭上で二色の銀河が交じり合い、巻き起こるビッグバン。
星空を切り裂く十字光。星天に浮かんだ交差する銀河。
翼とマリア、満天の星の下で羽を広げた至高の歌姫達を、万雷の喝采が讃えていた。
ff
「キャーッ!こんな2人と一緒に友達が世界を救ったなんてッ!まるで、アニメだねッ!」
「う、うん、ホントだよ……」
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