第2節「新しい生活」
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ールのアニオタ少女、板場弓美は悪びれる様子もなくソファーの背もたれに背を預け、茶髪ショートの活発そうな少女、安藤創世はクリスに手を合わせていた。
「純くんから聞いてはいたけどな……響、お前の仕業なんだってなぁ!?勝手にあたしの家を集合場所にしてんじゃねぇッ!」
「ご、ごめんってば〜!なんか、言ったら怒られそうだったから、いっそ直前まで言わない方がドッキリにもなるかな〜って思っちゃったと言いますか〜」
「言えよバカッ!あたしはそこまでケチじゃねぇぞ……ったく……」
「クリスちゃん、その辺でいいんじゃないかな……?」
「はぁ〜……今度からちゃんと言えよな」
純に宥められ、ひとしきり言いたい事を言い終えた雪音は溜息を吐いた。
「まッ、頼れる先輩ってことでッ!」
「本当に調子がいいな……」
「てへっ♪」
「褒めてないからな〜?」
俺に制裁として頭をわしゃわしゃされながら、響は雪音から盆を受け取る。
「それに、やっと自分の夢を追いかけられるようになった翼さんのステージだよッ!」
「皆で応援……しないわけにはいかないよな」
夢に向かって飛び立った姉さんのステージだ。皆の視線がテレビに集まっていく。
「そしてもう一人……」
「……マリア……」
「歌姫のコラボユニット、復活デス……ッ!」
「マリア姉さんの……歌……」
月読、暁、セレナもまた、息を呑んで真っ直ぐに100インチの大画面を見つめる。
「よぉ〜し、盛り上がって行くぜぇぇぇぇッ!!フッフゥ〜!!」
「紅介、うるさい」
そして、両手にペンライトを握って燃えていた紅介は、流星にShut Upされていた。
チャリティライブ『LIVE GenesiX』。
認定特異災害ノイズをはじめとする、超常脅威による犠牲者の鎮魂と遺族の救済を目的に企画されたチャリティライブイベント。
世界各国より多数のアーティストが参加しており、勿論、メトロミュージックの敏腕プロデューサー、トニー・グレイザーによってイギリスに渡った翼姉さんも登壇している。
また、諸事情あって国連所属のエージェント扱いとなり、”救世の英雄“と謳われているセレナの姉、マリアも参加しており、このライブ限定で姉さんとのコラボユニットを結成するというニュースは全世界を席巻した。
先駆けてリリースしたコラボ楽曲『星天ギャラクシィクロス』も各国チャートの上位にランクインし、 大きな話題となっている。
画面にでかでかと表示された曲名は、勿論話題の新曲だ。
既に何度もループしてるけど、生歌は当然レコーディング版とは違う感動があるものだ。
聴かせてもらうよ、姉さん。
世界に羽ばたいた、姉さんの歌をッ!
ff
「遺伝子レベルの」
「インディペ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ