第一章
[2]次話
ずっと一緒の犬と猫
アメリカアラバマ州ディケーターで教師をしているシア=ブリュー=ブルネマン白い髪の毛と青い目を持つ小柄でやや肉付きのいい彼女の家に。
今日も灰色の猫が来た、子供達が家の窓から家の庭に来たその猫を見てそのうえで彼女に言ってきた。
「お母さん、まただよ」
「またあの猫来たよ」
「ベビー=グレーが来たよ」
「その時間になったのね」
シアはそう聞いて言った。
「そうなのね」
「うん、それでね」
「グレイシーも出て来たよ」
「ベビー=グレーのところに行ったよ」
「ワンワンッ」
「ニャオン」
ふさふさの白い毛のアメリカンエスキモーがだった。
その猫のところに駆けて行った、そうして。
一緒に遊んでシアが出したおやつを一緒に食べてだ。一緒にひなたぼっこもした。シアはその彼等
両方共雄である彼等を見て笑顔になった。
それで夫でやはり教師をしているチャーリー、濃いブラウンの髪に青い目と彫のある高い鼻のある顔の長身に彼に彼等のことを話すと。
夫は笑顔でだ、こう返した。
「グレイシーは誰とでも、どんな生きものとも仲良くなれるけれど」
「お庭に来た栗鼠や小鳥ともね」
「そんな子だけれどね」
「おやつを一緒に食べるのはあの子だけよ」
「ベビー=グレーだけだね」
「向かい側のオズバーンさんのところのね」
ベビー=グレーはその家の猫なのだ。飼い猫であるのだ。
「あの子とだけはね」
「おやつを一緒に食べるね」
「そうなの」
「そこまで気を許しているね」
「そうね、ただ暫くね」
ここでシアは難しい顔になって言った。
「グレイシーは入院するから」
「ちょっとね」
「その間はね」
「ベビー=グレーも寂しいわね」
「けれど仕方ないわ」
「グレイシーもね」
「いつも元気とは限らないから。けれど命に別状はないから」
それでというのだ。
「そのことは安心してもらって」
「待ってもらおうか」
「ええ、暫くね」
こう話してグレイシーを入院させた、グレイシーは入院する前の日までバビー=グレーと一緒にいた、そのうえで入院した。
するとだ、入院した日に。
ベビー=グレーは庭に来たがグレイシーがいないので。
暫く庭を歩き回って日光浴もしてだった。
庭を後にした、シアはその状況を見た。
次の日も彼は来た、それは次の日もで。
グレイシーがいない間もずっと家に来た、夫もそれを見て言った。
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