第二章
[8]前話
「もうね」
「わかるわね」
「本当にね」
「それなら」
ここでだ、友人はジャネットに言った。
「その気持ちをお手紙にしたら?」
「お手紙に?」
「そうしたら?」
こうジャネットに言うのだった。
「それならね」
「お手紙になの」
「オードリー宛に書いて」
そうしてというのだ。
「ネットで発表したらどうかしら」
「フェイスブックとかに」
「どうかしら」
「そうね」
ジャネットは友人の言葉に頷いた、そうしてだった。
早速手紙を書いた、そのうえで。
ネットで公開すると大好評だった、それでだった。
ジャネットは友人に笑顔で話した。
「反響が凄いわ」
「大人気なのね」
「ええ」
その通りという返事だった。
「本当にね」
「それは何よりね」
「猫、オードリーへの気持ちが出ているって」
「貴女本当にオードリーが好きだしね」
「家族よ」
それならというのだ。
「当然でしょ」
「そういうことね」
「だからね」
友人にさらに話した。
「普通にね」
「愛情を持っているのね」
「ええ、それでこれからもね」
「オードリーと一緒ね」
「そうして暮らしていくわ。オードリーもそれでいいかしら」
今も自分の傍にいる大きな猫に声をかけた。
「これからも」
「ニャア」
「何て言ったのかしら」
丸くなったまま顔を少し上げて鳴いた彼女を見て思った。
「一体」
「多分いいよじゃないかしら」
「そうなのね」
「猫の言葉はわからないけれど」
それでもというのだ。
「多分ね」
「そう言ってるのね、それじゃあね」
「これからも」
「一緒にいるわ」
彼女ととだ、こう言ってだった。
ジャネットはまた笑顔になった、そして今度はオードリーの画像をネットにあげるとそちらも好評だった。
猫への手紙 完
2021・6・18
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