第1節「S.O.N.G.始動」
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だろう。
(ドヴェルグ=ダインの遺産──全てが手遅れになる前に、この遺産を届ける事がボクの償い……)
黒衣の小さな影は、小箱が無事であるのを確認すると、再び走り出す。
その姿を建物の屋上にて見下ろす、欠けた満月に照らされた人影があった。
細長い手足を強調するかのようにポーズを取る、黄色いジャズダンサー風の衣装に身を包んだ女。
逆光で目立ちにくいが、その腿の付け根や手首の関節は球体となっており、明らかに人間のものではない白い肌。
細い手指の先でつまんでいるのは、金色に光るコイン。
どこを取っても奇抜な女は、誰にともなく独り言ちる。
「……私に地味は似合わない。だから次は──派手にやる」
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