第1節「S.O.N.G.始動」
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トンネルを貫通させ、山頂を陥没させた装者達を思い出し、了子と友里は苦笑する。
「日本の特異災害対策機動部では出来ない、国際的な災害や事態に対処するには、国連直轄の立場というのは悪くない」
「半年以上ノイズが観測されなくなっているとはいえ、異端技術による脅威が完全に消失したわけじゃないものね」
「了子くんの言う通りだ。俺達がすべきことは、人々が安心して笑って、メシ食って、幸せな夢を見る事ができる、そんな世界を守ることだッ!」
「さっすが弦十郎くん!カッコイイこと言うじゃな〜い♪」
拳を握って宣言する弦十郎と、それを冷やかす了子。
互いの方を振り向き、目配せする藤尭と友里。
そこへ、元気な声が飛び込んできた。
「こんにちは〜ッ!」
「メディカルチェックの結果、異常はないってよ」
入室して来たのは装者一番の元気印、立花響。
そして百発百中のスナイパー、雪音クリス。
「叔父さん達、お勤めおつかれさんです」
「差し入れ、持って来ましたよ」
「ありがと〜♪そこ、置いといて良いわよ〜」
それから弦十郎の甥である風鳴翔と、クリスの幼馴染である爽々波純の四人であった。
「そうか、ならば良かった。翼がロンドンにいる現状では、動ける装者はお前たち四人に限られる。何かあっては大変だ。……流石に、調くんと切歌くんをLiNKER無しで任務に当たらせるわけには行かないしな」
「心配しすぎなんだよ。少しくらいの任務でどうにかなるほど、あたしらはヤワじゃないっての」
「まあまあクリスちゃん。ここは素直に受け取っておこうよ」
「今日も雪音先輩のツンデレは絶好調だな」
「クリスちゃん、師匠には全部バレバレだよ〜?」
「お・ま・え・ら・な・ぁ?」
翔と響を睨むクリス。まあまあ、とクリスを宥める純。
いつも通りの平和な光景である。
「そういえば、調ちゃんも切歌ちゃん、それにセレナちゃんもリディアンに通えるようになってよかったねッ!師匠、ありがとうございますッ!」
「俺は何もしちゃいないさ。ただ、望む環境への切符を用意しただけに過ぎない。リディアンでどう過ごすかは本人次第だ」
フロンティア事変の終結後。釈放された元F.I.S.のシンフォギア装者である調と切歌、そして先日遂にリハビリを終えたセレナは、リディアンへ入学する事になった。
コールドスリープで8年近く眠りについていたセレナだが、リハビリ中に猛勉強したらしく、学力は問題なしと判断された事で、めでたくリディアンの新入生となったのだ。
「せっかく入った後輩だ。ちゃんと先輩のあたしが面倒見てやるよ」
「翼さんや、マリアさんの分まで?」
「っ
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