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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ陸
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最早聖杯とは呼べなかった。
失敗した陶芸のように醜く歪み、濁った金色のそれは至る所から目や口が覗き、さらにタコのような触手がビチビチと動いている。
確かにあれは…紛うことなき”偽物”。
舞の言っていた通り、あれは歪な聖杯だ。

『ふへ、ふへへへへ!!ぶっはははははは!!!やっぱりだ!俺様はここで死んでいい男じゃねぇのさ!!俺様は王だ!いや神だ!!この世界に君臨し!俺様もまた旧き神となる!』
「デタラメ言ってんじゃねーよ!!」

何かヤバい。
そう察知し、DTマグナムを数発撃つが

『そんなウンコみてぇな攻撃が!!効くわけ!!ねぇだろうが!!!!』
「!!」

奴が手をはらう、
そうすると弾丸は全て逸れ、俺達の足元に落ちた。

「だったら!」

続いておっきーも折り紙蝙蝠に攻撃させようとするが、それは奴が見ただけで燃え上がり、一瞬にして塵と化す。

『てめぇらクソマスターとザコマンコが俺様に勝てると思ってんのか?可哀想に。頭がバカの低脳はそんな当たり前のことも考えられねぇんだな。』

宙に浮いた聖杯が光り輝くと同時に、やつに与えたダメージは逆再生のように修復されていった。
また生えてくる触手。
さらに

『おんぎゃああああ!!!』

降りてきたの使役獣。
耳障りな鳴き声を上げ、何十匹もの兵隊が俺達を囲むように降り立った。

「やっべ…。」
「もしかして…絶体絶命的な?」

ここで一か八かラストのアンチ洗脳弾を撃ったとしても、あいつは弾道を逸らして無駄に終わらせるだろう。
そして撃ったとて使役獣がいる。
こいつらが束になって一斉にかかればひとたまりもないし、それに

『ははっ!そいつらがお前のマンコを犯したくてたまらねぇってよォ!!どうだ?その場で全部脱いで股開けば、てめぇだけは助けてやるよ雑魚マンコ!!』

こんなヤツらにおっきーが犯されるのはすっごく嫌だ。
俺ラフム姦嫌いなんだよ。いやそれ以前の問題ないなんだけどさ。

さて、ここから切り抜けられるグッドアイデアは浮かばない。
この数を相手に立ち回れるほどおっきーの戦闘力は高くない。
あークソ。こんな事になるんなら味方を連れてくれば良かったんだよ。
全国の旧神柱に魔力送り続けてんだから、親玉は弱いんじゃねーのってタカをくくった俺がバカだった。

「どうする?ここは俺が頑張ってお前が逃げられる時間でも稼ごうか。」
「姫はまーちゃんの相棒でしょ。死ぬ時は一緒。」
「死にたくねー癖によく言うぜ。」
「…まーちゃんもね。」

さぁ、ここからどう切り抜けていくかと悩んでいた時だ。

漫画や小説、はたまた映画などではこういった窮地に陥った時なんの前触れもなく助っ人が来てくれることが多い。
しかしこれは現実。そ
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