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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ陸
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「!!」

彼女に抱きしめられるようにして、影へと潜り込む。
すんでのところで隕石を回避、そして

『どこだ?どこへ行きやがった!!』
「ここだよ!!」

背後へと回り、影から勢いよく飛び出した。
かまえる銃。その狙いの先にはしまったという表情の間抜け面で振り返った恋。
しかしその顔はすぐに、

『そんな作戦!王には通用しねぇなぁ!!!!』

余裕のきったねぇ笑みへと変わる。
窮地に追い込まれたのはこいつではなく、俺。

「消えろ!!」

奴が右手をグッと握りしめる。
それと同時に、地面からいくつもの触手が俺目掛けて伸び、串刺しにした。

「…。」
「ははははは!!!低脳がただでさえ少ない脳みそ絞って考えた作戦なんか!エリートの俺様にはお見通しなんだよ!!」

物言わぬ死体となった俺。
しかし、罠にかかったのはこいつの方だ。

「!!」

こいつが倒したのは”俺”ではなく、俺に擬態した折り紙蝙蝠の塊。
擬態を解除し、一匹一匹が奴へと襲いかかる。
そのうちに

「本気でやっちゃうぞー!!」

影から飛び出した、アーチャーからアサシンへと戻ったおっきーが追撃をかける。
折り鶴が触手を切り裂き、折り紙の動物達を総動員させ葛城恋を妨害し、攻撃し、隙を作る。
さて、蝙蝠を追っ払うのに精一杯な奴に俺は

「じっとしてろよ。次は確実に殺してやるからな…!!」

おっきーの後ろから狙いを定め、数発の弾丸を撃つ。

『ぐっ、ぎゃああああっ!?』

弾丸は胸、首、眉間と見事に急所に命中した。

『こっ!こここここれはぁぁぁぁあ!?な、なにをしたあああああ!!!!』
「元々は対汚染されたサーヴァント用だったが、洗脳弾の生みの親であるテメェにも効くみてーだな。”これ”」

そして撃ったのはただの魔力が込められた弾丸ではない。
先の戦いでそこそこ活躍した”アンチ洗脳弾”
葛城恋に汚染された霊基もろとも消し飛ばす代物だがもしやと思い、試してみればビンゴだった。

『嘘だろ…からだが…俺様の身体が…崩れていく…!』

奴の身体にヒビが入り、指の先からボロボロと砂のようなものが落ちていく。
旧神柱もまた、動きが鈍くなり各所にヒビが走っていた。

「さぁ、残り一発だ。こいつをテメェの顔面にぶち込んで終わりにしてやるよ。」

EDカノンに最後の一発を込め、ゆっくりと腕を上げ奴に狙いを定める。
しかし、

『やだ…いやだァ!!死にたくない!!死にたくないィィ!!!』
「まーちゃん!あれ!!」

ここで終わりたくない。
葛城恋がそう叫ぶと、再び現れたあの聖杯。
しかしその聖杯だが、何か変だ。

「なんだよあれ!」

黄金の盃。
しかしそれは
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