第二章
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一家は食事を終えるとすぐに勘定を済ませてレストランを出た、すると。
出口に猫が待っていたのでその猫を連れてだった。
家に帰ってラッキーと名付けて家族にした、雄の彼はとても人懐っこく明るい猫であった。
一家は後日ラッキーを一時動物のホテルに預けてそのうえでトルコまで旅行に行った、この時たまたまホワイトタイガーを思わせる猫を見た。
「ニャア」
「虎みたいな猫だな」
「ええ、そうね」
夫婦でその猫を見て話した、すると。
その猫の傍にいた二人の女性が言ってきた、二人共トルコ人らしく黒い髪と目でやや浅黒く彫のある顔をしている少し年配の人はやや肉付きがよく若い人は痩せていて小柄だ。
その二人が一家に少し訛りのある英語で聞いてきた。
「レオがどうしたの?」
「この子がどうしたのかしら」
「奇麗だから目に入ったの」
娘が答えた。
「そうなの。私はこの子の飼い主でヤムール=ムワークっていうの」
「ブルジュ=エメルよ」
少し年配の人も名乗ってきた。
「レオを保護した施設で働いているの」
「そうなの」
「この子はいつも一匹でいてね。それで餌場でもそうだったけれど」
ブルジュはキャロルに話した。
「私のお家のお庭に猫用のご飯とお水を用意したビュッフェを置いたら」
「ビュッフェをなの」
「そうしたらこの子が来て」
そうしてというのだ。
「食べる様になったの、そして他の子達と一緒に世話をして里親を探していたら」
「ヤームルさんに貰われたの」
「そうなったけれどそれまでに私に随分懐いてくれて」
そうしてというのだ。
「最初は不愛想で付き合いにくいと思っていたら」
「違ったの」
「懐いてくれてわかったの。この子は大人しくて優しい性格なの」
「そうなの」
ヤームルも言ってきた。
「だから私も今この子と幸せに過ごしているわ」
「雄でね、それで私もね」
ブルジュも言うのだった。
「今もこうしてね」
「一緒にいるの」
「そうしていくわ、ずっとね」
飼い主のヤームルと、とだ。二人で一家に話した。そしてだった。
レオと一緒に彼等を手を振って別れた、その後でだった。
一家は笑顔で話した。
「トルコでもな」
「家族と巡り合えた猫がいるのね」
「ラッキーもそうであのレオって子もそうで」
「それで幸せになれたのね」
「あの子はいい家族と巡り合えた、じゃあ僕達も」
「ラッキーとね、だから」
ステイシーはトーマスに笑顔で言った。
「帰ったらね」
「すぐに動物のホテルに行ってな」
「ラッキーを迎えましょう」
「そうしようね、旅行もいいけれどラッキーと一緒にいるのも最高だからね」
二人の娘も言った、そして旅の間はそれを心ゆくまで楽しみ。
アメリカに帰るとすぐにラッ
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