合格??
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、あの日のミスがレツから友を奪ってしまったと考えていた。
「あの強さがあれば夢を叶えられると思ったんだ……羨ましかった!ずっとオレは……お前に勝ちたかった??」
「……オレも……お前に負けるつもりはない」
それでも負けるつもりは毛頭なかった。レツには負けたくないのだ。ハルマはパンチを繰り出してきたレツの後ろをとり、そのまま蹴りを繰り出す。
「もう終わりか?レツ」
「終わるのはお前だ」
ハルマの周囲の木々や地面に起爆札の巻かれた無数のクナイが刺さる。投げられてきた方角を見ると木の上に立つカナの姿が確認できた。
「爆」
起爆札が爆発し、周囲が煙に包まれる。カナが白眼で煙の中にいるハルマを確認しようとすると、煙を突き破るようにして獣を模した雷がカナに迫る。
「雷遁・雷獣追牙の術??」
「八卦空掌??」
右の掌底から放たれた衝撃波が獣を霧散させる。カナが安心したようにホッと息を吐く。だが、その瞬間を狙ったかのように間髪入れずに巨大な火球が放たれた。
「火遁・豪火球の術??」
「力で攻める気か……??」
木を焼き尽くし、カナに迫る火球は直撃すると暴発。木から木へと火が燃え広がる。しかし、カナはダメージを受けながらも耐え切り、戦う体勢を整えていた。
「へぇ……あれを耐えるとは……よく鍛えてるな」
「当たり前だ!私は必ず忍にならなきゃいけないんだ!」
「なるのはオレだっての!」
ハルマの前にはレツとカナの2人が立っている。三つ巴の戦いではなく2対1の状況だが、ハルマからは余裕を感じられる。それは2人に勝てる自信があるからなのだろう。実際にまだまだ余力を残すハルマに対して、レツとカナの体力は限界に近付いていた。
「そろそろ終わりにしよう」
「へっ?? 上等だ??」
「火遁変化・火焔鳥!」
レツは寅の印を結び口から火を吐く。それは鳥を象り、ハルマに迫るが、容易く躱される。
「オレの術は追尾型だぁあ????」
鳥は方向転換し、再びハルマに迫る。それに対し、ハルマは印を結び、左手にチャクラを集中させる。雷が迸り、雷の身体を持つ獣たちが左手から7体生み出された。
「雷遁・雷獣連牙の術」
3体が火焔鳥を食らい、残りの4体はレツとカナに迫る。対応しようにも雷獣は既に眼前に迫っていた。
「遅い」
雷獣が2人と衝突し、閃光が包み込む。2人はうつ伏せに倒れるが、立ち上がってハルマを睨みつける。
「まだ‥‥だ。まだ終わりじゃねー??」
「そうだ。まだ終わりじゃない」
ボロボロの身体。足はふらふらで今にも倒れそうだ。しかし、それでも2人の目力は強く、諦めていない。彼らが立ち上がる理由は夢の為だという事は聞かずとも
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