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幻の旋律
第八話 時間との共有
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て木村警部はちかずいた。

「今日は!どちら様」
「おれは、フリーのジャーナリスト狩野大成だ・・」
「お主こそ誰だ・・・」
二人は情報交換をした。
「このサングラスの男からの証拠品である、ダム周辺の測量図をある専門家に見てもらったところ、とんでもない技術で測量されたらしい・・」
「この写真の伊能良蔵さんも伝説の測量師だった・・」
「何?!親父と伊能良蔵は、同時にこの崖から転落死したのか・・・」
「木村捜査官は、伊能良蔵に突き落とされた可能性もある・・」
「何?!そんな・・佐々木ではないのか・・」
「確かに佐々木かも知れない・・しかし・・
伊能良蔵も、麻薬輸送計画の共犯者だからな・・木村捜査官は証拠をつかんでいた。だから、伊能良蔵にとっては、邪魔な存在だったのかも知れない・・
木村捜査官は、橋げた落下事故も調査していた。」
「一体、親父はどんな情報を掴んだのだ?」
「さらに、この写真のガキも崖から落ちたのだ・・・」
「では、この写真の三人は全員死んだ事になるな・・これでは調べようがないな・・」
「いや、俺は感じてる・・このガキは生きている・・」
「何!そんな!」
「ああ、昔、長崎の高島で見たという噂を聞いたことがある・・」
「まさか!」
「俺が調査するよ・・何だか再び熱くなってきた・・・その島に行ってくるよ・・・」
「俺もな・・親父が追っていた、その落下事件興味があるなハハハハ事件かもな・・」
「全く、心強いぜ、おじさんよ!」

朝の職員朝礼の最後に教頭は言った。
「先生方から何かありませんか・・」
「はい・・」
幸代は手を上げた。
「音楽科からですが・・三月の終わりに合唱コンクールを開催したいと思います。」
「合唱ですか?・・」
「音楽は人を変えます。これを機会にクラスが団結できればと願っております。今週中に課題曲を決めて下さい。」
幸代は生き生きと話をした。
「合唱コンクールか!幸代さすが音楽家だね・・」
そして、1限目のLHR。

「三月の中旬に合唱コンクールがある。皆それに向けて練習だ・・」
約半数の生徒が唖然としていた。しかし、男子の半数は、
「だるいぜ・・」
「なんだ、なんだ、だるいって、情けないな・・そんなに、人前で歌うのが怖いのか?ハハハハ」
賢治は馬鹿にした。
「なんだよ、・・」
「あのな、格好付けるんじゃねえよ・・お前らは人前で、一生懸命な姿を見せるのがダサイと思ってるいんだろ・・」
「・・・・」
「勉強だってそうなんだよ・・お前らは頭が悪いのではないのだよ・・やればできるのにやらない、だから馬鹿なんだよ!
これは俺なりの馬鹿の定義なんだ・・・・」
「分かったよ・・出ればいいんだろ・・」
「おう、それでこそ男だ。やると決めたからには、中途半端にする
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