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オズのジンジャー将軍
第六幕その十

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 耳と勘に感じました、それでお顔をぱっと上げてそうして皆に言いました。
「誰か玄関に来たね」
「オズマだね」
「じゃあ迎えに行って来るよ」
 かかしと樵がワインのその言葉に応えました。
「僕達は食べないからね」
「今も自由に行けるからね」
「皆はそのまま飲んで食べて」
「そうしてね」
「その間に僕達が行って来るよ」
「いえ、そういう訳にはいかないわ」
 将軍はかかしと樵に真剣なお顔で答えました。
「オズマ姫が来られたなら」
「このオズの国の国家元首ですから」
 ご主人も言ってきました。
「ですからここは」
「私達も行きます」
「絶対に」
「お食事は後でも出来るし」
 ドロシーがここで言いました。
「それにオズマも一緒に食べるといいから」
「だからですね」
「ここはですね」
「皆でオズマを迎えましょう」
 こう言うのでした。
「そうしましょう」
「そうですね、それがいいですね」
「それでは」
「行きましょう」
 こうしてでした、皆はお食事を中断してです。
 農園の玄関まで行ってです、オズマを迎えに行きました。すると玄関のところにビリーナを連れてでした。
 オズマがいました、ドロシーはオズマを見て笑顔で言いました。
「待っていたわ」
「皆で迎えてくれたのね」
「ええ、それでね」
 そうしてというのです。
「今私達ご飯を食べているけれど」
「私もなのね」
「どうかしら」
「そうしていいかしら。和食だけれど」
「和食!?いいわね」
 笑顔になってです、オズマは応えました。
「私お昼まだなの」
「なら余計にね」
「私達となのね」
「一緒に食べましょう」
「それじゃあね」
「和食というとお米ね」
 ビリーナも言ってきました。
「いいわね」
「ビリーナも食べたいのね」
「私お米大好きでしょ」
「ええ、麦もお豆も玉蜀黍も好きでね」
「お米もだから」
 それでというのです。
「それならね」
「是非によね」
「頂きたいわ」
「ではですね」 
 将軍も笑顔で言いました。
「これからオズマ姫とビリーナも」
「ええ、ご馳走になるわ」
「そうさせてもらうわ」
 オズマもビリーナも応えました。
「今日のお昼は」
「お言葉に甘えて」
「それではこちらに」
 将軍がご主人と一緒に案内してでした。
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