第四百六十四話 キールでの邂逅その十二
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「よくな、それとだ」
「それと?」
「それとっていうと」
「やはり休憩も必要だな」
こうも言うのだった。
「戦いの中では」
「うん、その時はね」
プロデューサーがここで言ってきた。
「音楽も聴いてね、戦いの時もだけれど」
「その時もですか」
「そう、音楽もね」
これもというのだ。
「よく聴いてね」
「そうしてですね」
「音楽も力だから」
人間のそれだからだというのだ。
「いいね」
「わかりました、音楽といえば」
美緒はプロデューサーに応えて述べた。
「私達もです」
「歌えるかな」
「ミーナも他のウィッチ達もです」
「歌えるんだ」
「はい、ただ歌手ではないので」
それでというのだ。
「ステージで歌うことはありません」
「そうなんだ」
「ですが聴かせてもらいます」
「休憩の時でもね」
「戦闘の時も」
「そう、何時でもね」
戦場にいるならというのだ。
「聴いてね」
「そうさせてもらいます」
美緒はプロデューサーに笑顔で答えた。
「是非」
「それじゃあね」
「聴いていますと」
その音楽をとだ、ジョーゼットは言った。
「どんどん元気が出ます」
「そうよね」
定子もだった。
「何でもないようで」
「全く違うわ」
「嘘みたいに元気が出るわ」
「若しなかったらこんなにはね」
「絶対に動けないわね」
「そうよね」
「そう、私も水芸もあるけれど」
アクアは実際にそれを出してみせている。
「音楽もあるから」
「いや、おめえの水芸はいいからな」
直枝はアクアには冷たい目で突っ込みを入れた。
「回復魔法と水の攻撃はいいけれどな」
「この水芸結構難しいのよ」
「それは宴会の時に頼むな」
こう言うのだった。
「だから普段はな」
「いいの」
「ああ、おめえも歌えるだろ」
「実はそっちも評判いいけれど」
「どうせならそれにしてくれ」
戦闘以外ではというのだ。
「頼むからな」
「折角色々勉強してるのに」
「勉強するところ間違えてるやろ」
ロキはどうかという顔で述べた。
「自分前から思ってたけど」
「そうかしら」
「世界はちゃうけど同じ神様の誼で言うわ」
それはというのだ。
「ほんまな」
「私の水芸はなの」
「ほんま宴会の時に見せてくれ」
「それでこうした時はなの」
「折角水の女神で水魔法やと無敵やからな」
そこまでの域に達しているからだというのだ。
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