第四百六十四話 キールでの邂逅その十
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「今日のお昼は」
「ここで食わせてもらう」
「いつも通りですね」
「暫く厄介になるからな」
それでというのだ。
「金とものは提供させてもらってだ」
「そうしてですね」
「ここで全員で食ってだ」
そうしてというのだ。
「話してお互いを理解するぞ」
「わかりました」
「スサノオに勝つ為にな」
「彼もわかってるからね」
常盤の叔父はディルクについてウィッチ達に話した。
「一緒にね」
「戦ってくれますね」
「そうしてくれるよ」
「指揮をやらせてもらう」
ディルクは芳佳に告げた。
「いいな」
「わかりました」
「それで嬢ちゃん」
芳佳をこう呼んで言うのだった。
「あんた前に出過ぎだな」
「そうですか」
「ああ、もっと下がれ」
腕を組んで冷静な声で告げた。
「それじゃあ集中攻撃を受ける」
「わかりました」
「あんた大人しい顔だが結構前に出る性格だな」
「実はそうだ」
美緒がディルクに横から話した。
「宮藤はついだ」
「勘定は先走ってか」
「前に出る」
「命令も無視してだな」
「それもわかるか」
「ああしたタイプも多いからな」
こう言って色々な面子を見た。
「わかる」
「そういえばそんな者が多いな」
「そうだな」
「一本気で心根はいいが」
「馬鹿だからな」
ディルクは自分の口調で表現した。
「そうした奴ばかりだからな」
「そこでそう言うのか」
「事実だ」
ディルクは負けていなかった。
「だから言う」
「そうなのか」
「馬鹿が多いからな」
「だがそれがいい」
鳳鳴はディルクと同じく腕を組んでいる、しかし暖かい笑みで言った。
「だからこそ何かが出来る」
「馬鹿だからですか」
「そうだ、限界なぞ軽々と突き破ってだ」
そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「強くもなりですね」
「神も倒せる様になる」
「確かに。ソウゴ君も頭は悪くないけれどね」
常盤の叔父も言うことだった。
「馬鹿だと言うとね」
「そうなりますね」
「やっぱりね」
こう鳳鳴に答えた。
「そう言っていいね」
「ですがそれ故に」
「大きなことが出来る」
「そうですね」
「限界なんて知らないから」
だからだというのだ。
「それでだよ」
「大きなことが出来ますね」
「うん、ソウゴ君達はね」
「ではその馬鹿の力を使わせてもらう」
ディルクはここでまた言った。
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