第四百六十四話 キールでの邂逅その八
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「私としては」
「そこでそう言うのは凄い」
「だから悪い人じゃねえって言ったんだよ」
ゴードンはまた言った。
「俺もな」
「そうですか」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「安心しろ」
「安心ですか」
「普通にな」
「それでは」
「確かに個性的な人ばかりだけれど」
エーリカは両手を頭の後ろにやって述べた。
「けれどね」
「いい人達だな」
「そうだよね」
こうゲルトルートにも答えた。
「それは事実だね」
「私もそう思う」
「留奈以外とも仲良くやっていけそうだよ」
エーリカは明るい笑顔でこうも言った。
「それで戦うこともね」
「出来るな」
「そう思うよ」
「しかも美味しいものが食べられるね」
ヴァルトルートはこのことを喜んでいた。
「これは」
「宮藤や下原以外にもお料理出来る人がいるから」
「うん、こうした人もいるしね」
ヴァルトルートは斉藤を見て笑顔で言った。
「頼りになるよ」
「任せてもらう」
その斉藤も答えた。
「特に寿司はな」
「あっ、君はお寿司が専門だったね」
「基本はな」
「そうだからだね」
「特にだ」
寿司のことはとだ、斎藤はヴァルトルートに答えた。
「寿司には絶対の自信がある」
「だからだね」
「食いたい時は何時でも言うといい」
斉藤はその糸の様に細い目で述べた。
「握ってしんぜよう」
「それじゃあ早速いいかな」
「それではな」
「では私も」
アーサーがここで出て来たが。
そのアーサー、女性である方の彼女にヘスティアが尋ねた。
「君お寿司握ったことあるの?」
「いえ」
これがアーサーの返事だった。
「全く」
「それじゃあ止めた方がいいよ」
「お手伝いも」
「お寿司って難しいらしいからね」
そのことをヘスティアも聞いているのだ。
「だからね」
「それじゃあ」
「あとな」
今度はイギリスが言ってきた。
「枝豆はお寿司にねえんだな」
「何処の知識かな、それって」
司はそのイギリスに問うた。
「関係ないよ」
「いや、枝豆は絶対にって聞いたけれどな」
「枝豆はおつまみだから」
飲む時のそれだというのだ。
「お寿司には添えないよ」
「そうなんだ」
「何かあんた和食に全部枝豆添えるけれどな」
烈火の父もイギリスに言う。
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