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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第131話
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と戦闘を繰り広げていたエレボニア帝国軍も海上要塞が奪還され、挟み撃ちにされた事を知るとヴァイスラント新生軍に降伏したという報告が先程入りました。オルディス近郊の街道で守備隊を攻めているウォレス准将達と港湾区で迎撃部隊を展開してそちらが迎撃に向かわせた予備の部隊と戦闘を繰り広げているプリネ皇女殿下達、どちらも”優勢”の上ここに来るまでに迎撃態勢を取っていた鉄道憲兵隊や正規軍の部隊は全て”撃破”し、現在は城館の完全掌握の為にこの城館に連れてきた精鋭部隊が城館に配置している鉄道憲兵隊や正規軍の部隊を各個撃破しています。援軍の可能性も全て潰された貴女達に”勝機”はありません。」

レーグニッツ知事の言葉に頷いたリィンは前に出てクレア少佐とガウェインに降伏勧告を行った。



「―――――例え絶望的な戦力差であろうとも、ミリアムちゃんを見捨てた私には最後まで諦める訳――――――いえ、”諦める資格はないのです。”それに何よりもエレボニア帝国軍人として……鉄道憲兵隊として……そして呪いの”依代”でもある、”鉄血の子供”としての使命のためにも。」

リィンの降伏勧告に対して目を伏せて答えたクレア少佐は決意の表情を浮かべると共に瞳に何らかの紋章を具現化させた。

「その紋章は”黒の工房”の時の……!」

クレア少佐の瞳にある紋章を見たエリスは真剣な表情で呟いた。

「これこそはオズボーン閣下を通じて”子供達”に与えられた”力”。”巨イナル黄昏”と繋がることでその強制力を意図的に行使する能力です。――――――そしてそれは、戦闘において効果を発揮するだけではありません。”知事閣下の失敗の時にその効果を最大限に発揮します”。……最も、圧倒的戦力差を保有しているリィンさん達でしたら私のこの能力すらも力づくによる強引な突破も可能でしょうが。」

「フフ、確かに厄介な能力ではありますが、”魔神”と比べれば大した事はありませんね。」

「あの……比較対象が色々な意味で間違っているかと。」

クレア少佐の説明を聞いたリィン達がそれぞれ血相を変えている中リタは口元に笑みを浮かべてクレア少佐を見つめ、リタの言葉を聞いたアルティナはジト目で指摘した。



「―――――それではこれより、敵部隊の”制圧”を開始します。あなた方もあなた方の”軍務”を存分に果たされるといいでしょう。」

そして自身の得物である導力銃を構えたクレア少佐が何らかの装置を押すとクレア少佐の周囲に黒の工房でも戦ったアルティナの”ギアモード”状態になった子供達のような姿をした人形が2体現れた!

「黒の工房が開発した”Ozシリーズ”(タイプ)の人形兵器……!」

「ったく、本拠地どころか予備の拠点も全て潰したのにまだ残っていたのかよ……」

新たに現れた2体の
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