第131話
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戦キャンペーン、アルフィン皇女殿下が連合との和解の為に単身でメンフィル帝国に向かわれた事に対する皇女殿下の勇気と想いを無駄にしないで欲しいという市民達への語りかけ、皇帝陛下の暗殺未遂とアルスター襲撃が連合と王国の陰謀というのは誤りであるという指摘。」
「……………………………」
クレア少佐の説明を聞いていたプリシラ皇妃は辛そうな表情で目を伏せて黙り込んだ。
「しかしそのどれもが実を結ばず、不自然なまでの失敗に終わりました。賛同者の突然の心変わり、もしくはあり得ない誤解と連絡不足。事故に巻き込まれての関係者の入院――――――情報局もそうですが連合の工作などではなく――――――”どれもまったくの偶然によって。”」
「まさかそれらもが――――――」
「”巨イナル黄昏”最大の呪い―――――因果律制御と言うべき強制力ですか。」
「今のエレボニアの状況を考えると、恐らくその”呪い”は軍や行政に一番影響を与えている可能性が高そうですね。」
「ああ……どちらも”戦争”に直接影響する”現場”だからな……」
クレア少佐の話を聞いて察しがついたディミトリは厳しい表情を浮かべ、ミュゼが答えを口にし、アルティナとクルトは真剣な表情で推測した。
「……今のクレア少佐の話は本当なんですか、知事閣下?」
「―――――肯定するつもりはない。私は私の政治信条で動いたまでだ。そしてそれが裏目に出たとしても政治家としての私の力量不足……国家総動員法の下に帝都の行政管理が中央政府に一時的に統合され――――――クロイツェン州での”焦土作戦”に対する抗議をした事で宰相閣下達に『国家反逆罪』扱いされて海都の行政管理に回されたのも全ては私自身の限界によるものだろう。」
「知事閣下……」
「……不可視の力でいつの間にかそこに填め込まれたという事ですか……」
リィンの問いかけに無念そうな様子で語るレーグニッツ知事の様子をエリスは心配そうな表情で見つめ、オリエは重々しい様子を纏って呟いた。
「結果を受け止めるのも政治家であり、更には行政担当者というものだ。――――――そして今の私は海都の臨時統括者。統括府たるこの城館の管理も任されている。城館の制圧しと皇妃殿下の身柄が目的ならそちらの二人に挑みたまえ。――――――もはや”戦い”でしか”決着”をつけられない事になった今の状況では戦う手段を持たない私にできる事は君達の戦いを見届け、”勝者の方針”に従うだけだ。」
「―――――わかりました。――――――クレア・リーヴェルト少佐、そして子爵閣――――――いえ、”光のガウェイン”。”降伏”してください。ジュノー海上要塞は既にオーレリア将軍達と灰獅子隊の別動隊によって奪還され、海上要塞近郊で迎撃部隊を展開してヴァイスラント新生軍
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