第131話
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―まあ、俺としても望む所だが。」
エレインに問いかけられたレンは静かな表情で答えた後レーヴェに視線を向けてウインクをし、レンにエレインの相手をするように委ねられたレーヴェが呆れた表情で溜息を吐いた後静かな笑みを浮かべて前に出てエレインと対峙したその時
「おっと、さすがにエレインにお前さんの相手は荷が重いからお前さんの相手は俺だぜ。」
「ジンさん……」
ジンがエレインの前に出てレーヴェと対峙し、ジンの行動にエレインは目を丸くした。
「”不動”か。まさか旧共和国領で活動しているお前まで今回の件に介入するとは思わなかったが………”飛燕紅児”の差し金である事から察するに故郷を滅ぼした連合に対する”飛燕紅児”やお前自身の意趣返しの意味で、放蕩皇子達の援軍に駆け付けたのか?」
「そいつはお前さんの考えすぎだぜ。確かに連合には思う所はあるが、それとこれとは別問題だ。―――――皮肉な話、お前さん達連合の侵略によって黒月等と言った旧共和国を巣食っていた”裏”の組織の類がほとんど一掃されたからな。そのお陰で皇子達の援軍に向かえる余裕ができて、シェラザード達も皇子達に協力しているという話だから、遅れながら今回の件に参戦させてもらったのさ。」
静かな笑みを浮かべたレーヴェの指摘に対してジンは苦笑しながら答えた。
「……なるほど。しかし解せんな。皇子達にとってもお前達の援軍は完全に想定外だった様子から察するに、お前達と接触した”匣使い”がお前達をこの場に導いたのだろうが……一体誰がお前達と”匣使い”が邂逅できるように仲介した?」
「―――――それについては大方、”怪盗紳士”達が気を利かせたのじゃないかしら?”怪盗紳士”達は”黄昏”の件に関しては、オリビエお兄さん達に協力しているようだし。」
「フフ、正解だ。」
レーヴェの疑問に対してレンが自身の推測を答えるとその場にブルブランの声が響いた後ブルブラン、ルシオラ、クロチルダがそれぞれの転位術によって姿を現した!
「ハハ、このタイミングで来るとはね―――――我が好敵手。」
「ルシオラ姉さん……!」
「ヴィータ姉さんも……!」
「まさに狙っていたとしか思えないタイミングだね。」
ブルブラン達の登場にオリヴァルト皇子とシェラザード、エマが明るい表情を浮かべている中フィーは苦笑していた。
「フフ、またお邪魔させてもらうわね。」
「ちょっと遅れちゃったかしら?まあ、帳尻は合わせましょう。」
「ハッハッハッ!まさに私達が参加するに相応しい舞台になっているようじゃないか。―――――そして”そちら”の準備も整ったようではないか?」
それぞれ登場したルシオラとクロチルダは微笑み、
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