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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第131話
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羅刹刃で襲い掛かったが、対するエレインは嵐のような連続突きを繰り出してレンが繰り出す連続斬撃を相殺し

「!――――――そこっ!!」

「……ッ!?」

連続斬撃が終わった瞬間を見逃さず、連続突きの後の止めの強烈な斬撃をレンに繰り出し、エレインが繰り出したクラフト―――――ラピッドテンペストの最後の一撃を咄嗟に大鎌で防御したレンは防御した際の衝撃で後ろに後退させられた。



「凄い……人間離れの動きの今のレン皇女殿下相手にまともに戦えるなんて……」

「とても準遊撃士とは思えない剣捌きだな。」

「フフ、まさか旧共和国領にこんなとてつもないルーキーがいたなんてね。」

レンとエレインの戦いを見ていたセドリックは驚き、ミュラーは感心し、サラは苦笑しながらエレインを見つめ

「まさか旧共和国領のギルドに”不動”以外にあんな伏兵が隠れていたとはね。」

「ああ。この後現れる”紅き翼”の”援軍”の事も考えるとルーレの時以上に楽しませてもらえる戦いになりそうだな。」

「……ほう?正遊撃士――――――それも上級クラスの正遊撃士と言っても過言ではない使い手だな。それこそ、3年前の”ゴスペル”の”実験”でやりあった”重剣”と比べれば何倍も見所がある動きだ。」

「こ、このヤロウ……!どさくさに紛れて大昔の事を持ち出しやがって……!」

一方エンネアとアイネス、レーヴェもエレインの腕前に感心し、レーヴェの言葉を聞いたアガットはレーヴェを睨んだ。



「セイッ!ハアッ!ヤアッ!!」

「……ッ!――――――正直驚いたわ、お姉さんの腕前には。魔人化(デモナイズ)状態のレンとまともにやり合える人なんて、パパ達以外だとお姉さんが初めてよ。」

エレインが放った突き、薙払い、斬り上げの三段連携――――――ブレードラッシュを大鎌で防いだレンは後ろに大きく跳躍してレーヴェ達の所まで戻った後魔人化を解いて真剣な表情でエレインを見つめて指摘した。

「旧共和国の犯罪者達の中には麻薬(ドラッグ)で身体能力を上昇させる連中もいたし、東方武術独特の強化技(クラフト)である”気功”で人間離れした身体能力を上昇させる連中もいたから、私だけが特別という訳ではないわ。――――――それよりもやはり、”私が睨んだ通り魔人化には制限時間があるみたいね”?」

「!!フゥン………」

レンの問いかけに答えたエレインはレンにある指摘をし、エレインの指摘に一瞬目を見開いて驚いたレンは真剣な表情を浮かべてエレインを見つめた。



「ハッ、どうやら図星のようだな。」

「せ、”制限時間”………?」

「”人”が”人外じみた力”を使うには”相応の代償や条件”があるという事よ。リィンだって”鬼の力”を使いこなせるように
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