第131話
[13/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「チッ、やっぱりいやがったか。お前達が俺達の最後の関門として控えている事はもうわかっているんだから、コソコソ隠れていないでいい加減出てきたらどうだ!?」
サラへの奇襲攻撃を見たアリサは驚き、クロウは舌打ちをした後周囲を見回して声を上げた。すると結界の前にアンリエットが自身の転位術で姿を現した。
「あ、あれ?ベルフェゴールじゃないよね〜?」
「多分、彼女がレン皇女殿下の話にあったリィン君の新たな使い魔の人だと思うよ。」
アンリエットを目にして首を傾げているミリアムの疑問にトワが真剣な表情で自身の推測を答えたが
「………可憐だ………」
「ふえ……?」
アンリエットを見つめて呟いたアンゼリカの言葉を聞くと思わず呆けた声を出した。
「清楚と儚げさを併せ持ち、小柄でありながらも女性として欠点のない身体つき……!そしてその人形のような容姿にピッタリなグリーンブラウンと魔女っ娘!まさかトワとティータ君に続く天使に出会えるとはっ!彼女まで手籠めにしたリィン君には本気で殺意が沸いてきそうだよ……!」
「うんうん、アンゼリカちゃんはわかっているね〜!名前はなんて言うのかな!?それと今すぐギュッと抱きしめていいかな!?」
「え、えっと……?」
「こ、この人達は……」
それぞれ興奮した様子のアンゼリカとアネラスに話しかけられたアンリエットは困惑し、二人の様子に仲間達が冷や汗をかいて脱力している中アリサはジト目でアンゼリカとアネラスを見つめた。
「それで?テメェがあの痴女と一緒に俺達を阻む”最後の関門”とやらでいいのか?」
「”痴女”………?……………………ベルフェゴール様の事ですか。ええ、わたしの名はアンリエット。リィン様達によって救われ、赦された者にして、リィン様をお守りする者の一人。あなたさま達がリィン様やベルフェゴール様達の話にあった”紅き翼”の方々ですね。この先ではリィン様達がリィン様達の使命を果たす為に戦いを繰り広げています。リィン様達の使命の為にも、どうか引き返してください。」
アッシュの問いかけを聞いて一瞬誰の事がわからなかったアンリエットだったがすぐに心当たりを思い出した後気を取り直してアリサ達に忠告した。
「引き返せって言われて引き返すくらいなら、こんな所まで来ない。」
「ああ……!父上を救うためにも、悪いが力づくでもそこをどいてもらう……!」
アンリエットの忠告に対してフィーとラウラはそれぞれ反論した。
「……リィン様達が仰っていた通りやはり、歩みを止めるつもりはないのですね。でしたら、強硬手段に出るまで……」
二人の反論を聞いたアンリエットは悲しそうに瞳を閉じる。再び瞼を開いた時には、全身から魔力が漏れ出
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ