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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
夢の舞台へ
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えに無理だと一瞬でも思ってしまうとすぐに逃げ出してしまう。特に男子ほどの普及率ではない女子野球では、それも仕方ないだろうな。
「じゃあ次!!」
「はい!!斉藤瑞姫です。希望ポジションはピッチャーです!!よろしくお願いします!!」
それを聞いて後ろの数人がざわついている。一年生たちはその理由がわからないようで、顔を見合わせているが、気にしないでおくか。
「はいはい!!じゃあ次ね!!」
赤色のポニーテールを揺らしながら
渡辺優愛
(
ワタナベユア
)
が次の一年生へと話を振る。相変わらずの天真爛漫ぶりに思わず笑ってしまいそうになるが、集中して自己紹介を聞かないと失礼になるからな。気を引き締めておかなければ。
「は〜い!!城田莉愛と言います!!希望ポジションはキャッチャーです!!生まれて初めて野球をやりま〜す!!よろしくお願いしま〜す!!」
「「「「「!?」」」」」
緊張感のあった自己紹介がいきなり崩壊するほどのゆるっとした挨拶に全員がその少女に視線を向けた。肝心の水髪の少女はなぜ全員が一斉に自分に視線を向けたのかわかっていないのか、首を傾げている。
「え?大丈夫?あの子」
「てかキャッチャー希望なんて珍しい」
「大丈夫なのかな?」
後ろからも心配するような声が聞こえてくる。無理もない、それくらいインパクトのある間抜けな声だったのだから。
「可愛い……」
「え?」
「なんでもない」
なんか不審な声も聞こえた気がしたが、気にしないでおこう。
(それにしてもキャッチャー希望か。最後まで残ってくれればありがたいが……)
責任あるポジションである上に不人気なポジションである捕手。希望する選手が少ないのは言うまでもないが、希望を叶えられたとしてもこなせる選手が少ない。それだけのポジションがキャッチャーなのだから。
莉愛side
「莉愛!!挨拶ふざけすぎ!!」
「ふにゃっ!?」
一年生の挨拶が終わった後、瑞姫からげんこつが落とされちゃった。身長さのせいで真上から叩かれちゃうから痛いんだよね。
「先輩たちすごい怒ってたよ。あとで何か言われちゃうよ」
「えぇ?そうかなぁ?」
確かにざわついてたけど、そんなに怒ってる人はいなかったような気がしたけど……いや、それよりもーーー
「私よりも瑞姫の方が先輩たちざわついてなかった?気のせい?」
瑞姫が自己紹介した瞬間、先輩たちが今までの子達と何か違う雰囲気があった。さすがに私たちも何か起きたのかと思っちゃったもん。
「あぁ、私は中学でも野球やってたから」
そう言えば、瑞姫は中学から硬式で野球をやってたんだ。それで、野球好きな瑞姫がどうしても行き
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