ネガーエンド始動
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…助けてくれて」
「勘違いするな……奴は、ムーの誇りを踏みにじった。だから始末しただけだ」
「……ねえ、あなたは……」
「手を貸したのは今回限りだ」
ソロはそのまま、響を……そして、ハルトを睨む。
「次に会う時は、互いに敵同士だ。オレは、オレ以外の全てのキズナを否定する。この聖杯戦争は、オレの誇りを証明するための戦いだ」
「……ソロ……」
静かに、ハルトがその名を呟いた。
ソロはそのまま、祭壇を降りていった。揺れるムー大陸の音だけが、彼の退場を見送る音楽となっていった。
「ちょっと、皆忘れてるわよ!」
その尖った声に、参加者たちは血相を変える。
リゲルが、またゴーグルに何やらデータを表示させている。
「エンジェルも随分な手土産を用意してくれたわよ!」
彼女はそのまま、ラ・ムーがいた祭壇より地下を見下ろしていた。
「アイツ、破壊はするって言ってたけど、どうやらハッタリじゃないわ。アイツが残したエネルギーが、今ムー大陸のコアに溜まってる!」
「え? どういうこと?」
友奈が全員の疑問符を代表してリゲルにぶつけた。
リゲルは少し呆れた表情を浮かべ、
「エンジェルの計画は、このムー大陸のエネルギーを地球の核にぶつけて、その刺激で地球を破壊することよ。このエネルギーの性質を考えれば、あと一時間でムー大陸は地表に到達するわ!」
「地表に到達すると、どうなるんだよ?」
真司の質問に、リゲルは首を振った。
「ムーのエネルギーは慣性の法則に従って二時間で地球のコアに到達。その刺激で、地球全体の火山活動が活発になると同時に、護星天使とやらの力で内部から破裂。地球なんて、木端微塵になるわ!」
「木端微塵……!?」
可奈美が悲鳴に近い声を上げる。
ハルトが唖然とした表情を振り切りながら、リゲルに詰め寄った。
「何とか方法はないのか? 今、ここで、俺たちで止める方法は……!?」
「まだ力を見てない人が何人かいるけど……さっきの戦いで確認した限りだと……」
リゲルが、新しく合流した参加者をゴーグルでスキャンしている。それと、目下のネガーエンドの計画と計算しているのだろう。
そして、長くない間に彼女が下した結論は。
「……ゼロパーセント……不可能よ」
「そんな……」
ハルトが、がっくりと膝を折った。
その時。
『ピンポンパンポーン』
響を含め、全員の脳内に声が割り込んできた。あらゆる思考を停止させるその声は、ムー大陸に来た時と同じ主のものだった。
「……モノクマッ!」
歯を食いしばった響の表情などどこ吹く風とばかりに、脳内のモノクマの言葉は続く。
『今回のムー大陸のパーティーは、主催者が死亡した
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