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艶やかな天使の血族
2部 銀髪の悪魔
8話 銀髪の悪魔
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?それと一緒と思ってくれると助かるかな」
「わかります、その気持ち」
「今夜はもう遅いから外に出るのは止めておいた方がいい。とりあえず郊外とはいえ、危険だからね。じゃあ。おやすみ、水菜」
「おやすみなさい、エリオットさん」

 変な気分。この人におやすみなさいを言う夜がくるなんて。
 ここが私の居場所か。静かで落ち着くなあ。ここ。ゲストルームだけどきちんと生活の空気が漂っているみたい。窓から見るとまるで森の中の一軒家だ。
 ベッドに横たわる。ふかふかして気持ちいい。何だか眠くなってきた…。寝よう…。

 水菜が眠りにつく頃、レム夫妻は新しいホームメイトの話をする。夫婦揃って同じベッドに横になり、薄暗い部屋で話す。

「新しいホームメイトを連れてくるなんてどうしたの?一体?」
「ン…。彼女の事か。彼女はミカエルの所にいたんだよ。だけど、性欲のはけ口にされていたらしい。彼女が俺の前で泣いたんだ。こんなの嫌だってな。思わず連れてきたよ。いきなり女連れてきてビックリしたかな」
「多少はビックリしたけど、すぐにわかった。あの子は居場所が無いのね、たぶん。自分が落ち着ける居場所が。生活費については問題ないわ。一人養うくらいなら何とかなるし。こういう機会も経験しないとね」
「これから色々あるだろうけど、暇では無いだろう?」
「そうね。ゲストルームを離して設計して良かったわね。万が一、この音を聴かれると気が引けるし」

 アネットはそう言ってエリオットの唇にキスをした。
 
「ンッ…アネット…ホームメイトへのあてつけか?これは?」
「心配なのよ。そのホームメイトが気になって身体の関係をするのが」
「信用が無いのか?俺は。……無いよな。ジオニック社でもたまに接待があるけど、必ず、最後は決まって、それが待っていた」
「色男も大変ね。こんなキスを味わった日にはみんなあなたの虜になるわ」
「虜になられたら困るけどな」

 他愛もない会話をしながら、彼らは自然とお互いに溺れる。夫婦の営みに、夜の生活に励む。
 薄暗い部屋に銀髪がよく映えていた。
 
「ウッ…ウッ…アウッ…」
「エリオット…今夜のあなた…すごく色っぽい…刺激を受けたお陰…?」
「そ…そうかな…ウッ…だ、ダメだ…喘ぐのが…抑えられない…アウッ」

 思わず身体を起こす。
 対面で彼らはリズミカルに身体を揺らす。
 こんなシーン、確かに見られたら、恥ずかしい。けど、なんだこの気持ち…?見せつけてやりたい…他の女を虜にしてやりたい…どうなるのか知りたい…一体…俺は…何があったのか…。
 血が騒ぐ。 
 俺の中の悪魔が…悪魔の血が騒ぐ…。
  
『私には居場所なんて無かったから』
『こんなの嫌。こんなのレイプじゃない』

 あの子は俺達の一家の都
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