第二話 闇の世界へ
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、銀竜組に関わりの深い外部の人間だそうです。その男は、仕返しをしに、ビルに乗り込んだのですが・・その時には、県警が到着した後でした。」
「ハハハハハハ面白すぎる!」
組長は豪快に笑った。
「組長!笑い毎ではないですよ・・何者かに、通報され我らの縄張りが潰されたのですよ!これは推定5000万の赤字です!実態を把握してるのは、その男しかありえない!さらにこの件で、銀竜組とのいざこざになっていますよ!」
「それより、そんなに大胆かつ頭が切れる男がいるのか・・かたぎの世界によ!そいつは、新しいタイプのヤクザかもなハハハハその男を探してここに連れてこい!」
「その男は、銀竜組にも狙われています!」
「それなら大至急だ!奴らにはその男の身柄を渡すな!今すぐ行け!」
「はい!」
二人の男は慌てて店を出て行った。
賢治はペンを落とした。恐怖を感じていた・・
「おい・・俺はとんでもない世界に足を踏み入れてしまった!
二つの組織に狙われてるだと!あの女の話は本当だったのか!・・・」
組長は、賢治と目があった。賢治は慌てて目をそらした。
「この男も興味深いな、並み外れの集中力を持っておる・・
でもさっきと違って何だか苦し表情をしてるな・・集中力でも切れたのか・・」
その後組長は、幹部たちの話に上の空だった。どうもあの男が気になる。どうにかして接点が持てないものかと考えた。
「お・・お前、コーヒー注文して来い、あと甘いものもな・・」
「組長・・ケーキをですか?組長は甘いものが嫌いではなかったですか・・」
「頭を使うと欲しくなるだろ・・・」
「・・・はい?」
「やばいぜ!こんな所でのんきに数学なんかしどころでない!警察に保護してもらうしかない・・いや待てよ・・俺は女を強迫してしまったんだ!俺は脅迫罪で・・落ちついて考えてみよう!いつもの平常心だ・・」
「失礼します」
賢治の元へ女性店員がやってきた。
「お待たせしました・・」
「あの・・注文しておりませんが・・」
「いや、あちらのお客様からです・・・」
店員は、苦笑いし前方をさした。
「では、失礼します。」
笑顔で去って行った。
組長がニヤニヤしながら手を上げている。
「なんだ、どういうことだ・・」
賢治は、驚きパフェと組長とを交互に見続けた。
「兄ちゃん!糖分を取らないと閃くものも閃かないよ・・ハハハまあ食べな」
彼は純粋に感激した。
「はい、ありがとうございます!」
賢治は恐る恐るケーキを食べ平常心を取り戻し考えた。
「あの組長、この初対面の俺に興味があるのか・・この俺の正体を知らずに・・
俺がヤクザに捕まるのも時間の問題だ・・
どうせ、組に捕まるのであれば・・」
組長は喜んでいた。しばらくして、4人は話終え席を立った。
「よ!
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