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幻の旋律
第一話 命題の真偽
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るかコラ!」
そう捨てセリフを吐き、代表を銃で殴って失神させてしまった。

割れた窓ガラスの外から大牟田の繁華街を眺めていた。
「ああ・・すっきりしたぜ・・」
「令状なんてクソだぜ・・だから犯人を取り逃がすんだぜ!」
「県警組織もな・・だから日本の警察はなめられ、悪い奴がのさばるんだぜ・・」
「俺は間違ってない・・そうだよな親父・・・」

やがて、数十台のパトカーのサイレンが鳴り響き、迫ってくる。
「どうも、派手にやりすぎたみたいだぜ・・」

県警が到着し、全員詐欺罪で検挙された。もちろん木村巡査も連行された。
木村巡査は、警官としてあまりにも非常識な行動に出た為、県警でも大問題となり、マスコミにも追われ報道された程だ。その報道に対して「俺自身が法律だ!」という発言がニュースで話題を呼んだのだが、県警本部は大激怒、その直後留置所に送られた。しかし、ある県警本部の警視正は、一人で、あんな詳細な情報を仕入れた事に対し、その情熱と情報収集能力を極めて高く評価してしまった。出世に餓えていた木村巡査は、もちろんそれを否定していない。やがて釈放後、無試験で巡査部長に就任してしまった。県警は彼の余りにも大胆かつ凶暴な行動に対し適性が検討され、緊急配属は、暴力団対策本部であった。
木村巡査部長は大牟田署の屋上に上がり、大牟田市の夜景を見下ろしていた。
「この錆びれた大牟田の悪党共よ・・
この俺がすべて裁いてやるぜハハハハハ・・・・・」

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