"Synchrogazer"
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は、ムーの雷とぶつかり合い、ムー大陸全体に轟く。
「有り得ん、有り得ない! この私が、この救星主が! 貴様のようなものに敗れるなど!」
「最速で、最短で! 真っすぐに!」
徐々に、ラ・ムーの力により、トライブキングの体が悲鳴を上げ始める。
メキメキと軋む音を塗りつぶすよう、響は声を上げた。
「一直線にいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
「なめるな、人間風情がああああああああああああああ!」
やがて、それぞれの光線は互いに少しずつ攻撃を与え、やがて周囲ごとそれぞれに命中させた。
祭壇全体に広がる爆炎。
ウィザードもビーストも。聖杯戦争の参加者たちは、誰もが皆目を伏せる。
地面を大きく削り、ムーの粉塵が舞う。
そしてその中。
立花響は、その身一つだけでラ・ムーへ。その頭のブラジラへ向かって走っていた。
「あと一発だけお願い、ガングニール……! アイツを、一発ぶん殴るから! それだけ!」
「おのれえええええええええええ!」
ブラジラの叫び。全身にヒビを走らせたラ・ムーは、生身の響へ攻撃を行う。
無数のエランド、ドリル、マシンガン。
生身のまま、響は唄う。___それはもはや歌ではない。ただの喉がはち切れそうな勢いの声だった。
「Balwisyall!」
響は拳を振りかぶり。
「Nescell!」
全身が再び黄色く輝き。
「gungnir trオオオオオオオオンッ!』
「ランサアアアアアアアアア!」
ジャンプで飛び上がったと同時に、ブラジラの剣が響の頬を擦切る。
そして、ガングニールの拳が……生身の響の、右腕だけが変化したガングニールが、ブラジラの頬を殴り飛ばした。
ラ・ムーの頭部に叩きつけると同時に、響は飛び退く。
「我流……ッ!」
響は、そのままガングニールの右腕を突き上げた。すると、ガングニールのままの籠手には、雷を纏ったイナズマケンが現れる。
「まさか、貴様生身で……ッ!」
ブラジラの予想通り、もう響には、完全なシンフォギアを纏う余力さえ残っていなかった。だからこそ、右腕だけが、ガングニールに。さらに、新たな聖遺物を使ったデュオレリックを発動させたのだった。
「サンダーボルトオオオオオオッ! ブレイドッ!」
右腕だけが異能の力となり、響はイナズマケンを振り下ろす。
雷鳴を宿した剣は、ラ・ムーごとブラジラを中心から切り裂いた。
「グおおおおおおおおおおおッ! どうしたラ・ムー!? おのれええええ! この身、滅びてなるものかああああああああ!」
その叫びもむなしく、ブラジラの体はどんどん爆炎に飲まれていった。
やがて、ラ・ムーの体そのものは、大きな爆発とともに見
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