"Synchrogazer"
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ブラジラは、ラ・ムーとともに唸る。
「黙らせてやろう!」
すると、ラ・ムーはその両腕で強く祭壇を叩いた。物理的な衝撃が、参加者たちの動きを止める。
全ての参加者たちは吹き飛ばされ、地面を転がる。
「うがあああああああああああああああああああああああああ!」
さらに大きく悲鳴を上げる響。
だが、そんな響の耳に、ただ一つ届く声があった。それは……
「響ぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!」
「っ!」
三色の力が蠢く中、響は自らの意識を目覚めさせた。
「……そうだ……今の私は……一人だけで戦ってるんじゃない……」
響の意識に、仲間たちの姿が過ぎる。
かつての世界で苦楽を共にしてきた仲間たち。
この世界で、戦いを止めるために奮闘する者たち。
そして、未来。
三つの力へ手を伸ばしながら、響は叫んだ。
「この衝動に、飲み込まれてなるものかああああああ!」
そして。
サンダーベルセルクとなった響の体に、異変が起こった。
炎と木の葉が、雷の肉体に追加されていく。
背中に備えられる赤い二つのマフラー。
イナズマケンを掲げる右腕は、雷とともに変わり、一つに溶けあっていく。
「まさか……貴様が……三つのオーパーツを、その身に宿したというのか……ッ!?」
ブラジラが目を見張るほど、響の姿は変化していた。
三つのオーパーツをガングニールに融合させたもの。
種族を越えた王。
「そんなこけおどしなど! ラ・ムー!」
ラ・ムーは、その腕を変化させ、ドリルとなる。無数のドリルはそのまま飛び交いながら、響へ向かう。
だが、響は焦ることなくその腕の剣を大きく横に薙ぐ。
すると、黄、緑、赤の三色が斬撃となり飛んでいく。それは、ラ・ムーに至るまでに配置されたドリルを全て切り崩し、ラ・ムーの体に突き刺さる。
ラ・ムーはその痛みに体をよろけさせた。
「おのれこれしきの事ッ! ラ・ムー! ムーの雷を落とせ!」
ブラジラの命令に従い、光線の発射体制となる。頭の先端部を響へむけ、光の砲台となる。
だが、響もそれに対応すべく、右手の剣をラ・ムーへ向ける。
すると、響の剣を中心に、ベルセルク、シノビ、ダイナソーの紋章が三角形の頂点を描くように現れた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
声を上げながら、三つの紋章を線で結ぶ響。描かれた三角形は、そのまま淡い光を伴いながら、質量となっていく。
響はそれを振り上げると同時に叫んだ。
「我流・三種族の壊撃ッ!」
響が剣を振り下ろすと同時に、描かれた三角形より放たれた、七色の光線。それ
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