"Synchrogazer"
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緑の光とともに、それは響の体に吸い込まれていく。
「うっぐああああああああああああああああああああ!」
響の悲鳴とともに、その体より、黄、赤、緑の光がそれぞれを喰い合おうと蠢いている。
___カラダ、ヨコセ___
___カラダ、ヨコセ___
___カラダ、ヨコセ___
「うっぐ……があああああああああ!」
全身が黒い影に覆われ、響が呻き声に近い悲鳴を上げた。
「響ちゃん!? もしかして、初めて変身した時みたいな暴走……!?」
その場で黒い影となり、蹲る響。ハルトは駆け寄ろうとするが、エランドが再び進路をふさぐ。コウスケもまた、ハルトの後ろでエランドと、ラ・ムーの攻撃に苦戦していた。
「響!」
誰よりも響を案じる者。未来が、響の元へ駆けつけようとした。だが、その腕をリゲルに掴まれる。
「無茶よ! 危ないわ!」
だが、未来はリゲルの腕を振り払う。
「以前、響は言ってくれました。響は、響のままで、変わらずにいてくれるって……だから、前も、そして今も! 私はずっと、響が闇に飲まれないよう、応援するって決めたんです!」
「でも、今のあなたは……」
「私は、助けられるだけじゃない! 響の力になるって、決めたんです!」
「ッ!」
何がリゲルの心を動かしたのか、その手を放す。
そのまま未来は、彼女の陽だまりへ走っていった。
三つの光が、それぞれ奪い合おうとする響へ。
未来を襲おうとするエランド。
だが、その体は、無数の切れ込みによって、バラバラになる。
エランドを切り裂いた少女、可奈美。
「ここが正念場だよ! 踏ん張って! 響ちゃん!」
動けない響へ光線を発射するエランド。
だが、その光線をその体で受け、途切れたところで桃色の拳を叩き込んだ、友奈。
「強く、自分を意識して!」
祭壇に轟く、龍の雄たけび。
天空に現れたドラグレッダーは、その口より、目下の者へ炎を与える。
龍の炎の蹴りを、エランドの軍勢へ放ち、全てを灰と化す龍騎。
「これまでの自分を! これからなりたいと願う自分を!」
エランドたちが見たことのない、小さな球体。
それは、手榴弾。
一斉に爆発を起こし、エランドたちの姿は、爆発とともに消滅した。
それを眺める、髪をなびかせる少女。ほむら。
「人助けの多い人……」
「それが、ランサーです」
キャスターは、その両手に黒い光を宿す。
光の柱は、キャスターの剣のように伸び、そのまま祭壇に蠢くエランドたちを飲み込み、一気に無に帰していく。
「五月蠅いマスター共にサーヴァント共!」
激昂の
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