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SHUFFLE! ~The bonds of eternity~
第二章 〜罪と罰〜
その四
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いえ、会長さんに全部言われてしまったので特に言う事が無くなりましたから」
「あの、こちらの方は?」
少女の疑問に瑠璃が答える。
「彼は転入生ですよ。この二学期から……」
「! なるほど。あの土見稟の幼馴染だという……」
瑠璃の言葉を途中で遮り、柳哉を睨み付ける少女。
「あー、一応自己紹介をしとこうか。水守柳哉だ。そちらは?」
「……デイジーと言います。一応、隣のクラスです」
同学年っぽいと思ったがその通りのようだ。というかあからさまに敵意を向けられている。
「……もしかして稟が何かしたのか?」
少なくともこの少女の恨みを買うようなまねをした覚えは無い。
「……」
無言。そして少し顔が赤い。
「いや、答えなくていい。何となく分かったから」
稟にラッキースケベでも提供してしまったのだろう。
「あいつには充分言い聞かせておくから、少しは怒りをおさめてくれるとありがたい」
「……分かりました」
「あ、でも……」
「どうかされましたか?」
「はい、あの事件は稟ど……いえ土見さんには落ち度はほぼ無いかと」
実際にはシアを放送部に勧誘しようと突撃したところ、勢いあまってシアに体当たりしそうになり、それをかばった稟と一緒に転倒、結果として自分の股間を稟の顔に押し付けるはめになった、というのが事の真相だ。
「……」
「……」
柳哉、デイジー共に無言。まあある意味自業自得とはいえ、なかなか割り切れないのが乙女心というものなのかもしれない。
「ま、一応稟には注意するように言っとくよ」
「……お願いします」
微妙な空気のまま柳哉と瑠璃は放送室を後にした。
* * * * * *
「シア……もといリシアンサス様を放送部に勧誘、という事でしたが……」
「いえ、かまいませんよ。愛称でお呼びするように言われているのでしょう?」
「それでは、シアを放送部に勧誘って事でしたけど本人は何と?」
「お断りされたようです。勉学をおろそかにされたくはないようですので」
そう言う瑠璃はどこか誇らしげだ。自分達の世界の王女が頑張っている、というのはやはりうれしいものなのだろう。実態をある程度知っている柳哉は苦笑いしているが。
「しかし、シアを放送部に、ねえ。似合いそうではありますけど」
「確かに。それに放送部は部員が足りていませんから」
シアが放送部に入部すれば入部希望者が殺到する、という狙いもあるのだろう。
「なるほど。ところで、彼女以外の部員は……」
「いえ、彼女一人です。それも理由なのでしょう
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