第六十四話 阿波野君と先輩その二十七
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「わからない位で。先輩は大学でもね」
「悪い人じゃないのね」
「大学に行った他の先輩に聞いても」
天理大学にです、天理高校と道路を挟んですぐ向かい側なのでもうお話もそれこそすぐに聞くことが出来ます。
「いつも礼儀正しくて優しくて」
「そうした人なのね、今は」
「毎日神殿に参拝されてひのきしんも励んでおられて」
「残酷なこともないのね」
「何もね」
それこそ何一つとしてです。
「そう聞いてるし私が見てもね」
「それならね」
「ちゃんと神様は観て下さっていて」
「それでね」
「先輩も助けて下さるのね」
「間違えない人なんていないから」
それこそというのです。
「千里の先輩もよ」
「親神様は助けて下さるのね」
「教祖様もね」
「先輩は日頃の行いもひのきしんも参拝もね」
「全部よね」
「本当に真面目で優しくて」
そうした方であることは何があっても言えます。
「だからこうしたお話も私今も信じられない位だから」
「そうした人が救われない筈がないわ」
「先輩ご自身が言われることをしても」
「そうよ、だからね」
それでというのです。
「千里も安心してね」
「先輩が救われるのを見ていいのね」
「そうよ、そしてこれからね」
「先輩と阿波野君が会って」
「お話するのを見てね」
「わかったわ、それじゃあね」
私はお母さんの言葉に頷きました、そうしたお話をしてそのうえで、です。あらためて二人に携帯でお話しました。
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